仁科りえシナリオ分岐ネタ

「にしなど」開設前に作成したネタをサイト用に加筆修正しました。第二回葉鍵板最萌トーナメントの仁科りえ支援&にぎやかしとして作成したものです。

仁科りえシナリオ分岐ネタ Prelude

前回までのあらすじ

遅刻常習犯の高校3年生岡崎朋也は、校門へ向かう坂道の下で古河渚という少女と出会う。

渚が二度目の3年生であることを知った朋也は、渚に演劇部入部を勧める。

しかし演劇部は廃部になっていた。途方に暮れるふたり。

後日、ひょんなことから合唱部設立を目指す2年生仁科りえと出会った朋也。

合唱部の部員が足りないことを知った朋也は、いまだ学校に自分の居場所を見出せない渚に合唱部入部を勧める。

だが、なりゆきで自分とその悪友春原まで合唱部に入部することに。

メンバーの集まった合唱部は無事発足にいたり、創立者祭に向けて活動を開始する。

創立者祭で発表する合唱曲を選抜する仁科たちの前に、春原が一本のカセットテープを取り出した……。

しかし、その前回とやらは今になってもまだ書けてないのであった……。

仁科りえシナリオ分岐ネタ CASE.1

春原マイベストに上書きしなかった(4月14日「やめておく」を選んだ)場合

仁科
「お茶、淹れました。歌を歌う前には喉を潤した方がいいですよね」
古河
「ありがとうございます」
杉坂
「ありがと、りえちゃん」
原田
「いただきます」
春原
「おっ、りえちゃんは気が利くねぇ。んじゃ遠慮なく……」
朋也
「いや、俺たちは雑用だから歌わねぇだろ」   >とか言いつつ、お茶を手にする朋也。

        ~~なごみ時空~~

仁科
「それで、発表する合唱曲なんですけど……リクエストとかあります?」
春原
「はいはーい!」
仁科
「春原先輩、わざわざテープを持ってきてくれたんですか」
春原
「そう! 最高の曲って言ったらこれしかないよねっ」
仁科
「どんな曲なんですか?」
春原
「まぁ、聴いてみてよ。スイッチ、オンっと」
一同
「…………」   >BGM『ダム』
春原
「ボンバヘッ、最高でしょ? この曲だったら僕、雑用やめて舞台に出るよ」
仁科
「……」
岡崎
「アホかっ。こんな曲、合唱するやつ見たことねぇよっ」
春原
「こんな曲、ってヒップホップの最高峰になんてこと言いやがるんだ、てめぇはっ」
仁科
「うーん、さすがにテンポが速すぎるので……初めての合唱で選ぶのは難しいですね」
古河
「わたしも、速すぎて歌えそうにないです」
杉坂
「ふたりとも……論点はそこじゃないよ……」

仁科りえシナリオ分岐ネタ CASE.2

春原マイベストに上書きで何か吹き込んだ(4月14日「上書きで何か吹き込む」初回通過時 or 「やめた。アホらし…」を選んだ)場合

春原
「最高の曲って言ったらこれしかないよねっ」
仁科
「どんな曲なんですか?」
春原
「まぁ、聴いてみてよ。スイッチ、オンっと」
『……YO!YO!オレ岡崎! オマエはっ、オマエは……
……やめた。アホらし……』
春原
「ぶーーーーーーっ!」   >春原はお茶を吹き出した。
朋也
「うわ、きたねぇな」
春原
「くそっ、忘れてた。岡崎てめぇ……」
仁科
「……これ、曲……なんでしょうか」
春原
「ちっ、違うんだりえちゃん。これはこいつが……」
朋也
「え? これ、俺か?」
春原
「オレ岡崎って、自己紹介してたじゃないかよっ! って同じネタやんなよっ」
朋也
「ああそうだな……おまえのいいところをピックアップしてラップで歌ってやろうとしたんだった」
春原
「何ひとつ思い浮かばずに、速攻で飽きたみたいですけどねっ!」
朋也
「俺は飽きっぽいんだ。おまえの悪いところなら、いくらでも思い浮かぶんだがなぁ」
古河
「岡崎さん、言い過ぎです。春原さんにもいいところ、いっぱいあります」
仁科
「私もそう思います。こうやって手伝ってくれてますし……」
春原
「うぅ……(感涙)。ふたりだけだよ、僕のことわかってくれるの……」
杉坂
「……単純。これはいいところだね」
一同
「そうだなですねね」
春原
「全員一致ッスかっ!」

仁科りえシナリオ分岐ネタ CASE.3

春原マイベストに上書きでさらに何か吹き込んだ(4月14日「適当に思いついた言葉を発する」を選んだ)場合1

春原
「最高の曲って言ったらこれしかないよねっ」
仁科
「どんな曲なんですか?」
春原
「まぁ、聴いてみてよ。スイッチ、オンっと」
『……YO!YO!オレ岡崎! オマエはっ、オマエは……
モンゴリアンチョップ! いや、オマエに、モンゴリアンチョップ……って、どちらにしても意味不明だな……』
春原
「ぶーーーーーーっ!」   >春原はほうじ茶を吹き出した。
朋也
「うわ、きたねぇな」
春原
「くそっ、忘れてた。岡崎てめぇ……」
仁科
「……モンゴリアン?」
春原
「ちっ、違うんだりえちゃん。これはこいつが……」
朋也
「え? これ、俺か?」
春原
「オレ岡崎って、自己紹介してたじゃないかよっ! って同じネタやんなよっ」
朋也
「ああそうだな……おまえのいいところをピックアップして歌ってやろうとしたんだった」
春原
「それがなんでモンゴリアンチョップなんだよっ」
朋也
「ああ。おまえってサッカーやる時、ボール持ったらパスもしねぇでキーパーの前まで突っ込んでいきそうじゃん」
春原
「そりゃ、エースストライカーだからね」
朋也
「そんでキーパーにモンゴリアンチョップ食らってそうだな……って思ったんだ」
春原
「わけわかんねぇよ!」
杉坂
「リベロの武田とは……古いですね岡崎先輩」
仁科
「?」
古河
「?」

仁科りえシナリオ分岐ネタ CASE.4

春原マイベストに上書きでさらに何か吹き込んだ(4月14日「適当に思いついた言葉を発する」を選んだ)場合2

春原
「最高の曲って言ったらこれしかないよねっ」
仁科
「どんな曲なんですか?」
春原
「まぁ、聴いてみてよ。スイッチ、オンっと」
『……YO!YO!オレ岡崎! オマエはっ、オマエは……
陸に上がって進化を遂げたウーパールーパー! あれ……? 冗談で言ったのに、なんだかマジでそう思えてきたぞ……。……おまえ……ウーパールーパー?』
春原
「ぶーーーーーーっ!」   >春原はハト麦茶を吹き出した。
朋也
「うわ、きたねぇな」
春原
「くそっ、忘れてた。岡崎てめぇ……」
仁科
「……ウーパールーパー?」
杉坂
「……ぷっ」
春原
「ちっ、違うんだりえちゃんっ。これはこいつが……って杉坂笑うなっ」
朋也
「え? これ、俺か?」
春原
「オレ岡崎って、自己紹介してたじゃないかよっ! って同じネタやんなよっ」
朋也
「ああそうだな……おまえのいいところをピックアップして歌ってやろうとしたんだった」
春原
「そこでなんで突然ウーパールーパーなんだよっ」
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
       |  僕はキャプテンスノハラ!                             |
       |  ……とは言っても今じゃサッカー部もやめて              |
       |  陸に上がって進化を遂げたウーパールーパーみたいなもんさ!   |
      \_________  _________________/
                     \|
                       _              _
                     , '´,、 `ヽ、          , '´   `ヽ.
                    i (ノハノ))〉'       〈(从ルiヽ i
                    ヽ.(l ゚ ーノ'           l、Д゚ l),ソ
                      (,とス)           とi_Y´i〉
                         ├┬|           |┬┤
                         |_.」,ノ           |.」!_.|

                                        |\
                      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                       |   にア 1.ウーパールーパーか はっ!     |
                       |     2.ギャー ヘタレだー さよなら     |
                      \__________________/
朋也
「……こんな感じだな」
春原
「わけわかんねぇよ! ……ってどっち選んでも仲間にできねぇじゃん!」
朋也
「仲間にしたくねぇんだよ」
仁科
「ウーパールーパー、可愛いですよね」
古河
「はい、とても可愛いと思います」
春原
「ウーパールーパーってのも悪くないねっ」
杉坂
「……ぷぷっ」

仁科りえシナリオ分岐ネタ CASE.5

春原マイベストに上書きでさらに何か吹き込んだ(4月14日「適当に思いついた言葉を発する」を選んだ)場合3

春原
「最高の曲って言ったらこれしかないよねっ」
仁科
「どんな曲なんですか?」
春原
「まぁ、聴いてみてよ。スイッチ、オンっと」
『……YO!YO!オレ岡崎! オマエはっ、オマエは……
メイド・イン・チャイナ! 中国で大量生産されてんだ……って、キモッ!』
春原
「ぶーーーーーーっ!」   >春原はプーアール茶を吹き出した。
朋也
「うわ、きたねぇな」
春原
「くそっ、忘れてた。岡崎てめぇ……」
杉坂
「想像したら気分悪くなってきた……」
朋也
「だろ?」
春原
「そこ、意気投合するなっ。つーか、これって僕のいいところをピックアップして歌おうとしたんじゃないんですかねぇ!」
朋也
「この前言ってた春原軍団ってのは、量産型メカ春原軍団のことだったのか」
杉坂
「ビニールでできてて、空気を入れて膨らます……とか」
春原
「それ、メカじゃねえよっ!」
朋也
「落ち着け春原。メイドってのは『メイド服』、チャイナってのは『チャイナ服』。そう考えれば……どうだ?」
春原
「…………」
春原
「いいねっ」
仁科
「何の話ですか?」
春原
「あっ、りえちゃん。メイド服・イン・チャイナ服、着てみたくない?」
仁科
「……聞いたこともないんですけど」
朋也
「違う。着るのはおまえだ」
春原
「へっ? なんでだよ」
朋也
「オマエは……メイド・イン・チャイナ! なんだよ」
杉坂
「おもしろそう。演劇部の衣装があったと思うんで、着せてみましょっか」
春原
「ひ……ひいぃぃぃーーっ!」

仁科りえシナリオ分岐ネタ CASE.6

春原マイベストに上書きでさらに何か吹き込んだ(4月14日「適当に思いついた言葉を発する」を選んだ)場合4

春原
「最高の曲って言ったらこれしかないよねっ」
仁科
「どんな曲なんですか?」
春原
「まぁ、聴いてみてよ。スイッチ、オンっと」
『……YO!YO!オレ岡崎! オマエはっ、オマエは……
クックドゥードゥルドゥー! うわ、俺ひとりで何言ってんだろ、わっけわかんね~! はははは!』
春原
「ぶーーーーーーっ!」   >春原はシルベスタギムネマ茶を吹き出した。
朋也
「うわ、きたねぇな」
春原
「くそっ、忘れてた。岡崎てめぇ……」
杉坂
「クックドゥードゥルドゥー? 何語?」
仁科
「ニワトリの鳴き声だったと思うんですけど。コケコッコーと同じ。外国の人はそう聞こえるみたいです」
朋也
「ああ、たぶんそれだ。聞いたことある。スッキリした。サンキュ、仁科」
春原
「問題はそこじゃねえよっ」
杉坂
「ニワトリって目が怖いですよね」
朋也
「ああ、俺もそう思う」
春原
「どうして僕の顔見ながら言ってるんですかねぇ!」
朋也
「おっ、その顔だ。目こえぇ」
杉坂
「たまにボケて昼に鳴くニワトリがいるじゃないですか。そんな感じ?」
朋也
「剣でバリバリ切り刻んでも絶対に倒せねえニワトリもいるな」
春原
「いねぇよ! どんなニワトリだよっ」
朋也
「そのうち髪が赤くなるんだぜ。そんで口が尖ってきて……」
杉坂
「こわ~」

仁科りえシナリオ分岐ネタ CASE.7

春原マイベストに上書きでさらに何か吹き込んだ(4月14日「適当に思いついた言葉を発する」を選んだ)場合5

春原
「最高の曲って言ったらこれしかないよねっ」
仁科
「どんな曲なんですか?」
春原
「まぁ、聴いてみてよ。スイッチ、オンっと」
『……YO!YO!オレ岡崎! オマエはっ、オマエは……
アオテナガフクロオオスノハラモドキ! 青くて手が長くて袋を持ってて大きい春原のモドキなんだ。って、モドキじゃないオリジナルで十分怖ぇよっ! ってツッコミたくならんか?』
春原
「ぶーーーーーーっ!」   >春原はウメコブ茶を吹き出した。
朋也
「うわ、きたねぇな」
春原
「くそっ、忘れてた。岡崎てめぇ……」
杉坂
「アホデバカフクロダタキ、オオッスノハラモウドケ?」
朋也
「それでもいいな」
春原
「よくねえ! 杉坂、おまえわざとだろ……」
古河
「青くて袋……ドラ○もんでしょうか」
仁科
「でも、ドラ○もんは手が短いし、大きくもないですよ」
杉坂
「いや、春原のモドキって言ってるでしょ……ってオリジナルで十分怖いけど、想像したら気分悪くなってきた……」
朋也
「だよなぁ」
春原
「てめぇら、いい加減にしとけよ……」

仁科りえシナリオ分岐ネタ CASE.8

春原マイベストに上書きでさらに何か吹き込んだ(4月14日「適当に思いついた言葉を発する」を選んだ)場合6

春原
「最高の曲って言ったらこれしかないよねっ」
仁科
「どんな曲なんですか?」
春原
「まぁ、聴いてみてよ。スイッチ、オンっと」
『……YO!YO!オレ岡崎! オマエはっ、オマエは……
ちょんまげ! いや、ちょんまげじゃねぇし……。じゃ、このラップ嘘になるじゃん……春原、わりぃ、ちょんまげにしてくれ』
春原
「ぶーーーーーーっ!」   >春原は玉露を吹き出した。
朋也
「うわ、もったいねぇな」
春原
「くそっ、忘れてた。岡崎てめぇ……」
仁科
「春原先輩、ちょんまげにするんですか?」
春原
「いや、しないって。あ、でもりえちゃんがお姫様やってくれるならしてもいいよ」
仁科
「お姫様と言うと……時代劇のですか?」
春原
「そうそう。よいではないかよいではないか、あ~れ~、ってやつ」
仁科
「それってお姫様じゃないと思うんですけど……」
朋也
「それ以前におまえは斬られ役だからな」
杉坂
「どうにか目立とうと、カメラの目の前に倒れてくる斬られ役ですね」
春原
「あんたら息合いすぎっ!」

仁科りえシナリオ分岐ネタ CASE.9

春原マイベストに上書きでさらに何か吹き込んだ(4月14日「適当に思いついた言葉を発する」を選んだ)場合7

春原
「最高の曲って言ったらこれしかないよねっ」
仁科
「どんな曲なんですか?」
春原
「まぁ、聴いてみてよ 。スイッチ、オンっと」
『……YO!YO!オレ岡崎! オマエはっ、オマエは……
ぷっ……。やべ、言う前に自分で笑っちまった』
春原
「ぶーーーーーーっ!」   >春原はスケルトンティーを吹き出した。
朋也
「うわっ、なんだこのお茶!?」
春原
「くそっ、忘れてた。岡崎てめぇ……」
朋也
「……ぷっ。だめだ、思い出しちまったじゃねえか」
春原
「なに思い出し笑いしてんだよっ。一体なに想像してんだっ」
朋也
「やめろっ、近づくなっ、うひゃひゃっひゃ」
仁科
「おふたり、仲いいですね」
二人
「よくねえよっ!」
杉坂
「すごいっ! おふたり息ピッタリ! めっちゃハモってるじゃないですかっ」
古河
「本当ですっ。すごいですっ」
杉坂
「りえちゃん、私たちも負けてられないわよっ」
仁科
「いや、ここは漫才部じゃなくて合唱部なんだけど……」
原田
(セリフないなぁ、わたし)

仁科りえシナリオ分岐ネタ Postlude

「あの……わたしも歌いたい曲があります」

古河が控えめに挙手する。

「はい。どんな曲ですか?」

仁科はそう訊くが、どう考えてもアレしかないだろう。

「はいっ。だんご大家族ですっ」

やっぱりな。

「小学校の合唱じゃないんだからさ……」

とりあえずやんわりとツッコんでおく。まぁ他の連中がだんごを歌おうなんて思わないだろう。

「いいですねっ」

「だんご大家族かぁ。めちゃ懐かしい曲だけどいい曲だったよね」

「うん」

トリオで絶賛。

ええええええぇぇ……

話はとんとん拍子に進み、合唱部の発表曲は『だんご大家族』に決定した。

観客一同がずるぅっ!とコケる姿が脳裏に浮かぶ。ギャグじゃなくマジでやってるんだから恐ろしい。

「だんごっ、だんごっ」

「だんごっ、だんごっ」

「だんごっ」

「だいかぞくっ」

だんごカルテットの歌声が旧校舎に響き渡っていった……。