○総集編「緑の樹の下で」
2009年4月2日放送。ストーリーを追いながら感想や予想などを箇条書きにしています。登場人物、使用曲、攻略チャートもデータとしてまとめました。
- エピローグ・後日
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- 「汐、これは、おまえが生まれる前の……おまえが生まれるまでのお話だ」
AIRのプロローグを思い出した。
我が子よ……よくお聞きなさい。
これからあなたに話すことは……とても大切なこと。
わたしたちが、ここから始める……
親から子へと、絶え間なく伝えてゆく……
長い長い……旅のお話なのですよ。 - 「パパとママが最初に話をしたのは、高校3年生の時だった」
「そのとき、はじめてあったの?」
「ああ…まだお互いに名前も知らなかったんだ」
呼称が「パパ」と「ママ」にちゃんとなってるのがいいね。 - 『この学校は、好きですか。わたしはとってもとっても好きです』
『でも、なにもかも…変わらずにはいられないです』
『楽しいこととか、うれしいこととか、ぜんぶ。ぜんぶ、変わらずにはいられないです』
『それでも、この場所が好きでいられますか』
『見つければいいだけだろ』
『えっ……?』
『次の楽しいこととか、うれしいことを見つければいいだけだろ』
『ほら、いこうぜ』
俺は語り始める。長い、長い物語を……。 - 「パパは学校でははみ出し者だった。でも、ママと知り合ってから少しずついろんなことが変わり始めた」
これまた良い語りだ。 - 「ママをお芝居をやろうとしていた。でも、まず学校の演劇部を復活させなきゃならなかった」
「パパもおてつだいしたんでしょ?」
「そう。ママがあまりに一生懸命だったから放っておけなくなったんだ」
アニメではそういう渚の一生懸命なところが、ほとんどカットされたのが残念。個人的に渚らしくないと思う言動が多数あったことも非常に残念。特にアフターに入るまでは原作とかなりキャラが違うように感じた。朋也もだが。 - 「ママはその頃から、だんご大家族が大好きだった。汐、おまえも好きだよな」
「すき」
岡崎家所有「だんご大家族のぬいぐるみ」の数、現在8個。テレビの上に載せてたら天井まで届きそうだ。 - 「それから仲間集めが始まった」
仲間集め、ってこれからダンジョンに行くみたいだ。サブタイトルも「仲間をさがそう」だったな。 - 「協力してくれたのは、まず藤林杏。知ってるよな? おまえの幼稚園の先生だ」
シーンチョイスが違和感バリバリだ。サービスカットばっかりじゃねーか! 語りとのギャップがありすぎる……。杏はただのお色気要員ってことか……。アニメ杏は渚同様、個人的に杏らしくないと思う言動が多かったのが残念。 - 「それから、その妹の藤林椋。パパのクラスの委員長だ」
基本的に双子の姉とセットで登場していたため、アニメ椋の扱いはかなり良い。普通にヒロイン扱いされてるし。それと、勝平は最後まで出なかったな。画面端に出せる場面は何度かあったのに……。 - 「学校一頭のいい女の子も仲間に入ってくれた。一ノ瀬ことみ……実はパパの幼馴染みだったんだ」
渚シナリオにことみシナリオを無理矢理突っ込んだため、シナリオ終了後はほとんど空気キャラだったことみちゃんです。私的不満点は、ことみの演奏が完全にギャグとして扱われたことだ。 - 「他にもいろんな奴がいた。2年生の坂上智代とか」
智代編が作られた理由がよくわかるくらい、アフターでの出番はありません。 - 「寮母の相楽美佐枝さん」
アフターに入ってからのシナリオの中では一番良かった。サキとユキが可愛い。 - 「それにいつも資料室にいて、相談に乗ってくれた宮沢有紀寧。宮沢には、この町に伝わる伝説を教えてもらった。幸せな人のところに光の玉が現れる。それを手に入れると、望みが叶うって言うんだ」
「伝わる伝説」って、意味かぶってるからな。……と、いつも春原にツッコむほうの朋也が意味かぶってるじゃん。「この町の伝説」でいいです。それと「光の玉」っていう言い方は、以前も言ったけど好きじゃないんだ。「光」でいいってば。 - 「ようへいおじちゃんは?」
「そうだ、あいつがいたな。あいつをサッカー部に戻すために、妹の芽衣ちゃんと頑張ったこともあったっけ……」
「あいつがいなかったら、たぶんパパはママと会う前に学校をやめちまってただろうな……」
明らかにわざと春原を抜いて語ってる朋也がそれらしくて良い。そして最後の言葉が、朋也の春原への素直な気持ちだ。ここはすごくいい! - 「進路はばらばらになったけど今でも時々集まってる。今年の正月もみんなうちに来てくれたからおまえも覚えてるだろ」
りえちゃんたちも来てるよね? - 「演劇部が復活するまでには、いろんなことがあった」
「例えば芳野祐介さんと公子さんの結婚式だ」
芳野さんは『Love&Spanner』制作秘話、公子さんは幸村先生の語りがなかったのが残念だけど、十分満足だ。 - 「公子さんには入院している妹がいた。おまえの友達の風子ちゃんだ」
風子に関しては、風子参上以外は大満足。風子参上は、やるなら今回の総集編で参上させりゃよかったんだよ!とツッコミたくなるくらい不必要で蛇足。 - 「部員だけじゃなく、面倒を見てくれる先生も探さなくちゃならなかった。合唱部との間で幸村先生の取り合いになったり、合唱部を説得するために、バスケットボール部に挑戦したこともあった」
合唱部を説得? なんか変な言い方だ。それにあの時おまえらは、バスケに勝ったら幸村を譲ってくれるうんぬんとか打算めいたものがあったじゃないか……。あの辺のセリフは微妙だったなー。 - 「結局、杏や春原たちも部員になってくれた。いろんな奴に助けられて、ようやく演劇部は活動再会に漕ぎ着けたんだが……今度はパパ自身に問題が持ち上がっちまった」
問題その1。CLANNADは浮き沈みの激しい物語。 - 「その頃のパパは、パパのお父さんとはあまり仲が良くなくてな……家を出て、ママの家に住むことになったんだ」
その頃のパパは……ということで、今の関係が良好であることを示してます。 - 「早苗さんとアッキーの説明はいらないよな。アッキーに頼まれて、みんなで野球をしたこともあった。早苗さんもアッキーも、最初からパパを快く家に迎えてくれた」
朋也が「アッキー」と呼ぶのは初めて。いい感じ。 - 「学園祭が近づいてきた。お芝居の本番に向けて、パパたちは本格的に準備に取りかかった。ところが直前になってとんでもない問題が持ち上がった」
問題その2。CLANNADは上げて落とすを繰り返す物語。 - 「舞台は大成功だった」
「どんなお話だったの?」
「終わった世界で暮らす女の子のお話だ。そのお話のタイトルも作者もわからない。物語の結末も謎だ。ママは小さい頃に誰かに聞かされたお話からもしれないって言ってたんだが…不思議なことにパパもその話を覚えているような気がするんだ……」
覚えている……ではなく、知っているような気がする……でいいんでない? - 「そして、パパとママはそれから先もずっと一緒に歩いていこうって約束したんだ」
この告白シーンでは不満ばっかり言ってたような気がする。まぁ全体的に不満言いまくってるけどね。大半はネタなので、本気で言ってることは少ない……と思う。 - 「卒業前に大変なことが起きた。ママが体調を崩して卒業できなくなってしまったんだ」
問題その3。CLANNADは波乱万丈の物語。 - 「卒業してからしばらくの間、パパは早苗さんとアッキーの手伝いをしていた。でもいつまでもそんなことをしてはいられないのもわかっていた。だから芳野さんに頼み込んで電気工事の会社で働かせてもらうことにした」
同棲編が通い妻編になっちゃったから、渚とふたりでひとつになって暮らした描写が少なくて残念だったなー。。 - 「ママも頑張って学校に通い続けていた。ところが……」
問題その4。ところが……その1。CLANNADは一寸先は闇の物語。 - 絶望を越えて、婚約。渚の卒業、そして……。
- 「パパたちは夫婦になった。そしてママのお腹に赤ちゃんができた。汐、おまえのことだぞ」
「へぇ……」 - 願いが叶う場所の話をしているうちに、汐は眠ってしまう。これからは朋也の独白。
- 「俺には不思議な記憶がある。汐にはまだ話してないけど、あいつは一度生まれてるんだ」
そりゃ生まれてるだろ、とツッコミを入れてみる。 - 「その記憶の中では、汐が生まれた時に渚は亡くなってしまっている」
汐シナリオの記憶があるのは総集編の都合とはいえ、違和感があるなー。難しくても「感覚」として語ってほしかったが……。 - 「お祖母さんはいろんな話を聞かせてくれた。たった今、俺が汐に話をしたみたいに……。それは……俺が生まれる前の物語だった」
これは良い語りだ! 親から子へと絶え間なく伝えられていく……長い長い……旅の物語。 - 「今、親父は母親の元に帰っている。そのうち、また汐を連れて会いに行こうと思っている」
少し前に朋也自身が語ったように、この世界でも親父との関係はちゃんと親子に戻っている。まぁ最終回の朋也と渚と汐が史乃と会っているシーンで想像つくと思うけど。 - 「何もかも、順調に回り出していた。ところが……」
問題その5。ところが……その2。CLANNADは幸福と不幸のバイオリズム。 - 「悪い夢の中にいるような気がした」
この場面で「夢」という言葉を使っちゃうと、夢オチと解釈する人が増えると思うが。 - 「もちろん、今の汐は元気だ。大きな病気なんかしたことがない。でも、"その世界"の汐はそのまま起きられなくなってしまった」
"その世界"と言っていることで、このトゥルーエンドが別世界であることを示していると思われる。でもそれなら、これまでも何度か書いたけど、汐シナリオ世界のその後を見せてほしかったなぁ。 - 「その時、"何か"が起きた。気がつくと渚が目の前にいた。5年前の汐が生まれた日に戻っていたんだ。不思議な話だ……」
不思議すぎるだろ!……と、ギャグマンガ日和ツッコミ。その"何か"ってのが「誕生編のセーブデータをロード」としか考えられない。もう少しアニメならではの表現をしてほしかったなぁ。ゲームである原作とまったく同じ表現をされても……。それに原作の場合は一度タイトルに戻るからまだ唐突感が薄れるけど、アニメだと間髪入れずに過去へ戻るから本当に唐突だ。 - 「でも俺は本当にあったことだと思ってる」
そりゃそうだけど……なんだろう、このもやもやした感じは……。 - 「この町で俺と渚は出会い、この町で汐が生まれた。この町でいろんな奴と知り合って、この町でいろんな経験を重ねてきた。俺たちはこれからも大勢の人と支え合いながら暮らしていくんだ。この町で……」
渚、春原、杏、椋、ことみ、風子、秋生、早苗、芽衣、美佐枝、芳野、有紀寧、公子、幸村、直幸、史乃、勇、仁科、杉坂、智代、ボタン、志麻(虎猫)、紳士……この町と、住人に幸あれ。 - 「汐、風子、風邪ひくぞ。そろそろ起きろ」
願いが叶った場所にて、朋也、汐、風子。汐は目を覚ました! 風子はまだ眠っている……。 - 「しおちゃーん、パパー、ふぅちゃーんっ、そろそろ帰りましょう」
そして朋也たちを呼ぶ渚の声が…… - おしまい。
- 「汐、これは、おまえが生まれる前の……おまえが生まれるまでのお話だ」
- 総括
-
朋也が汐に語る、という形での総集編でした。案としては面白くて、朋也の語りで痺れたところがいくつかあったけど、既読スキップ&セーブロード駆使の超ダイジェストなのは否めないなー。
町の住人を映しつつ、朋也が町を語り……願いが叶った場所で朋也たちを渚が呼んでおしまい、というのは綺麗な締め方だ。町を語るセリフも良かった。
りえちゃんに和んでまた次回……はないんだったね……。
ついにアニメCLANNADも終わりを迎えました。放送が始まってから一年半……長い、長い物語でした。
前期の時もそうでしたが、寂しくもあり、やっと終わったという安堵も少しあります。特に今シリーズは放送日が木曜だったので、時間的にキツくて遅れることも結構あったからなぁ。ともあれ、楽しかったことだけは確かです。
感想記をここまで書き続けることができるとは思わなかった。これも感想記を読んでくれた方々の、そして感想記の感想を送ってくれた方々のおかげです。本当にありがとう!
見直してみると、アフターからは文章量が増えてるね。前期の時は特筆するところだけチョイスしてたけど、今シリーズは話が飛び飛びにならないようにあらすじっぽく書くようにしてました。文章が増えすぎて読む気が失せるところもあったかも。
このサイト自体がそうなんですが、基本はとにかくネタを振って笑ってもらうことなので、これまでに感想記を読んで一度でも笑ってもらえてたら嬉しいな。
アニメCLANNADは終わりましたが、にしなどは続きますので……これからもよろしくお願いしますね。
気の利いたオチも思いつかないので、普通に終わります。ここまで読んでくれてありがとうございました!
○総集編データ
- 登場人物
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- 岡崎朋也
- 岡崎渚
- 岡崎汐
- 伊吹風子
- 古河秋生
- 古河早苗
- 岡崎直幸
- 春原陽平
- 藤林杏
- 藤林椋
- 一ノ瀬ことみ
- 坂上智代
- 宮沢有紀寧
- 春原芽衣
- 芳野祐介
- 芳野公子
- 相楽美佐枝
- 幸村俊夫
- 岡崎史乃
- 志麻賀津紀(虎猫)
- ボタン
- 仁科りえ
- 杉坂
- 原田
- 勇
- 磯貝
- 八木
- 紳士
- A組担任
- きぃちゃん(麻宮姫里)
- 作業員たち
- サッカー部員
- バスケ部員
- 野郎ども
- 生徒たち
- この町の住人たち
- 幻想世界の少女
- 幻想世界のガラクタ人形
- 幻想世界の光たち
- 使用曲
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- 渚
- 時を刻む唄 -TV Animation Ver.-
- 汐
- 日々の遑
- 同じ高みへ
- 有意義な時間の過ごし方
- 胸元にライラックの花飾り(原曲:日々の遑) 「MABINOGI CLANNAD arrange album」収録
- 東風 -piano-
- 母から子へ受け継がれる小さな唄(原曲:渚) 「MABINOGI CLANNAD arrange album」収録
- 潮鳴り
- 遙かな年月 -piano-
- 夏時間
- 雪野原
- 遙かな年月
- 願いが叶う場所 II
- TORCH -TV Animation Ver.-
日付 | 選択肢 | 備考 |
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エピローグ・後日 |
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