○番外編「一年前の出来事」
2009年3月26日放送。ストーリーを追いながら感想や予想などを箇条書きにしています。登場人物、使用曲、攻略チャートもデータとしてまとめました。
- 4月5日(金)
-
- 季節は春。あのはじまりの日……その一年前のお話。
- 始業式。アフターの始業式が4月5日(月)だったので日付はこうなりました。
- クラス替えの結果に一喜一憂する生徒たち。担任が簑島? 野暮なツッコミをさせていただくと、簑島は渚三度目の3年生の時に光坂高校へ赴任してきた教師なんだが。
- 皆と同じように、クラス替えの結果をじっと見ている女生徒がいた。その名は……
- 一ノ瀬ことみ! ……って、なんでやねん。画面端ばかり見てるからだ。もといっ、その名は……
- 古河渚! クラスは3年D組。知り合いはひとりもいなかった……。
- 「おはようっ、古河さん」
木村さん登場。原作(光見守る坂道で)とは違い、木村さんが2年の時のクラスメイトに変更されたようです。 - 「きっとすぐ友達できるよ。古河さん可愛いから」
「そんなことないと思いますけど……」
今回は学園編で特に薄かった渚らしさがかなり出ていていい感じです。喋り方もこれくらいが私的ベスト。 - 「控えめにしてないでさー、どんどん自分から話しかけていけばいいんだよ」
激励の言葉で渚の背を押して去っていく木村さん。クラスはA組のようだ。 - 「すみません」
「ああ、いや……」
通りすがりの不良、岡崎朋也。目つき悪っ! アフターから急に学生時代に戻ったせいか、極端にすれてるように見える。アニメでは最初からこんなキャラじゃなかったような……。 - 下校する生徒たち。あれ? この場面、前期第1回最初の放課後とそっくりな気が……。女生徒が「ラムネって懐かしいよね~」とか言ってて、後ろの三人の女生徒が合唱部トリオなんじゃ……と妄想してたシーン。一人が黒髪ロングで一番背が低く、残り二人がショートなところも同じ。
- トンカン、トンカン。やる気のない音を立てながら、新入生歓迎の看板を作る「馬鹿ふたり」こと、春原陽平&岡崎朋也。
- なぜこんな目に遭っているかというと……授業をサボった罰として命じられたのであった。カーテンに隠れていたのは原作では春原ひとりなんだが、見事なまでに馬鹿ふたりと化してます。
- 「納得いかないのはこっちよっ! なんだってあたしがあんたたちを見張んなきゃなんないわけ!?」
大変ご立腹の委員長、藤林杏。今にも手に持った金槌で脳天をかち割りそうな勢い。初対面の頃から春原は杏にまったく太刀打ちできません。びびりまくりです。 - 「あんた、名前なんだっけ?」
「岡崎朋也。おまえは?」
「不良に教える名前はないわ」
後々朋也と普通に接する数少ない生徒として、なかなか面白い初会話。 - 隙をついて逃げ出そうとする春原をとっ捕まえる杏。だが、春原の足が引っかかって木材が倒れてくる。とっさに杏(だけ)を助ける朋也。めちゃくちゃギャルゲーちっくなイベントです。好感度30まで上がったぞ。
- サブタイトルの木の下には、少女の姿が!
- 別れ際に自分の名を告げる杏。隣のクラスの「藤林」を知っていること、それに駅前をぶらつく提案をすること、個人的には両方とも春原が言ったほうがいい。基本的に朋也は渚と出会うまでやる気がなく受動的で、自分から何かしようとしない。
- 「ただいまです」
渚帰宅。新しいクラスでの初日、誰とも話せなかった……。だが、渚には支えてくれる家族がいた。 - アッキーのオレオレ詐欺風自己紹介。オーバーアクションしたいのはわかるが、「あ、もしもし……」から言うとテンポが悪いな。
- 「それ、なんか違います」
いや、ここは「それ、なんか違いますっ><」で頼む。挿し絵を再現してくれよ……アニメじゃその表情をしたことがほとんどないんだから……。 - アッキーのウルトラの母作戦。元劇団員とはいえ、一人芝居が不気味だ。
- アッキーの最終手段、早苗パンプレゼント大作戦! それは嫌がらせだ……。かにさんパン。すぐに秋生の背後からのカットに切り替わってるのが笑える。
- 「わたしのパンは……わたしのパンはっ……かなり高ぇハードルだったんですねーーーーっ!」
「俺は大好きだーーーーっ!」
いつもの古河パンの風景に、ため息をつく渚。
- 4月8日(月)
-
- 曜日の都合と杏のセリフから、少し日が経ったと想像して日付を調整。
- 明日の入学式の段取りを説明するD組担任の女教師。
- 秋生直伝ウルトラの母作戦を脳内リハーサルする渚。ああ、だから女教師だったのか。
- はっ、と我に返ってぶんぶんと首を振る。この子犬みたいな仕草が渚の魅力だなぁ。その様子を見ている女生徒がひとり。
- 昼休みも終わる頃……朋也は中庭でひとり熟睡していた。これは「光見守る坂道で」杏編のシーンだね。
- (まぁ、かっこいいほうよね……こうして見ると)
杏がそうして朋也の顔を覗き込んでいたところを春原に目撃される。 - 「まさか岡崎が寝ている間に息の根を止めようと……それとも、男と女の関係的な意味で襲おうとしてたのかっ」
「そんなわけないでしょ!」
明らかに赤面してるし。顔に出まくってます。 - 「ふふーん、ほんとにぃ? 意外と見られる顔してるわね、とか思ってたんじゃないの?」
(馬鹿丸出しに見えて案外鋭いっ)
これこそ、馬鹿だが観察眼はある春原の真骨頂。いい感じだ。 - 「殴れば記憶って消えたわよね……」
「なんの話ですかっ!」
直前の春原のセリフと繋げてみると面白い。まさに「なんの話ですかっ!」と言っていいほど唐突なセリフだ。 - 「記憶の抹消……完了」
目覚めた朋也にあることないこと吹き込もうとする春原へ向けて、杏のダイナマイトパンチが炸裂! 回転しながら吹っ飛ぶ春原。それを驚愕の目で見て、杏に対して恐れの感情を抱いたと思われる朋也がいい。 - 放課後。ひとりで下校する渚に声をかけてくる木村さん。「古河さん、ひとり?」の問いに、渚が「はい」と答えた時の木村さんの微妙な表情の変化が良いね。
- 木村さんは新しいクラスで新しい友達を作っていた。ふたりで服を見に行くと言う。道草はいけないと言う渚だったが、結局押し切られるようにして渚も付き合うことになった。ここでもまた、渚の可愛い表情ポイントがカット。くそぅ。
「それでは……今日だけ付き合わせていただきますっ」
目をつむって、そう答えた。 - 「先生に見つかったら、絶対に怒られてしまいますっ」
ここの表情が可愛い。こういう渚の実直さが、本編ではことごとくカットされてきたからなぁ。そういう意味では説得力がない。3on3で芽衣に「みんなコートに注目してて、こっちには気づいてませんから」とか言わせちゃってるし。あれは今でも納得いかんセリフだ。 - 「古河さん大変っ。先生が見回りに来たっ」
木村の悪戯。服脱ぎかけの状態でオロオロする渚が可愛すぎる。属性、微ぽんこつ。 - 別れ際、渚を励まして去っていく木村。ふたりを見送る渚。
木村さんと彼女は、これから仲良くなっていくんだろうな。同じクラスなんだから。
そう思いながら、渚はひとり家路についた。 - 「狭ぇ教室に30人もひしめいてんだから、ひとりぐらい気の合うのがいんだろ」
「廊下ですれ違ってる奴の中にだって、一生の友達とか、かけがえのねぇ存在になれる相手がいるかもしれねぇぞ」
「だが、動き出さなきゃ永遠に赤の他人だ」
なかなかいいオリジナルセリフです。渚は最初の受動的なところからだんだん能動的になっていく成長過程が好き。それと逆に、ことみは最後まで受動的だったのが印象的だ。 - 「そこで、これだっ」
いいセリフだったのに……オチが笑顔で横に立ってますよ、秋生さん。たくさんのパンの中にひとつだけワサビパンが入っています……といった感じのゲームを早苗パンでやってみる。スリル満点。 - 「わたしのパンは……わたしのパンはっ……」
早苗さん、夫婦漫才のオチのタイミング見計ってるでしょ、絶対。アッキーのリアクションがしっかり終わってから、じわじわと涙を浮かべる早苗さんに笑った。 - 「サプライズを楽しむものだったんですねーーーっ!」
「俺は……だいすきだーーーっ!」
アッキー、口にパンを詰め込みすぎっ。今回一番の爆笑ポイントだっ! その姿を見て、なぜか∀ガンダムのモビルスーツ「ウォドム」を思い出した。 - いつもの夫婦漫才に、またまたため息をつく渚。
- 夜。所変わってここは……藤林家! 結構でかい家だ。
- トランプ占いをする椋。乙女のインスピレーションです。ここは杏の部屋かな? 乙女ちっくな内装がイメージぴったり。ずぼらでいい加減で暴力的だけど、基本は乙女なのが私的杏です。
- 椋の独特な占いによると、杏は明日、素敵な男の子に告白されるらしい。杏は本来、椋の占いが絶対当たらないことを知っているのだが、アニメではまだ知らないような反応だ。
- さらに所変わって、ここは春原の部屋。春原が何やら悪巧みの真っ最中です。
- 愛しの藤林杏様へ
こないだひと目惚れしたので
愛のこくはくをしたいので
おひるにきゅう校舎のしりょうしつ
まできてください。
んじゃ、そういうことで
春原が差し出した紙には、汚い字でこう書かれていた。「こないだ」という口頭言葉、「~ので」の連続使用、高校生とは思えないほど漢字が少ない、さすがは春原だ。ていうか改行のせいで縦読みするとやばい。 - 「明日が楽しみだねっ」
こたつのそばで志麻くん(虎猫)が寝てる。この頃からもう来てたのか。
- 4月9日(火)
-
- 翌日は入学式。新入生歓迎の看板が掲げられた門の前には、幸村先生の姿が!
- 日直で先に行く椋に軽く手を振って、下駄箱を開ける杏。藤林姉妹が一緒に登校することは稀だと思うが、この頃はまだ寝坊してなかったのかな?
- 「なっ……ま、まさか……椋の占い通り!?」
やはり原作(光見守る坂道で)と違い、椋の占いが絶対当たらないことをアニメでは知らないようだ。 - そわそわする杏の様子を物陰で窺う馬鹿ふたり。笑顔の春原と苦々しい表情の朋也が対照的で面白い。
- 新入生の様子を教室から眺める3年D組の生徒たち。「おはようございます」と誰にでもなく律儀に挨拶する渚が可愛い。
- 何年か前に流行ったマスコットキャラクターを思い出せなくて、黒板に書き出す女生徒。だんご大家族に顔が似てる生徒って一体……。
- だんご大家族をよく知っている渚は、話すきっかけを掴めて声をかけようとするが、運悪く担任が体育館への移動を知らせに来てしまう。落ち込む渚を見つめるクラスメイトの女生徒。
- 体育館にて、入学式。校長の長い、長いお話。
- 新入生仁科りえ、杉坂、原田……三人同時に映ったぁーーーーっ! ハブられたことへの同情からか、原田が一番手前だ。というか、どういう順序で座ってるんだ? 渚のクラス表は男女混合で50音順だった。「にしな」と「はらだ」が近い位置に座ってるのはいいけど、後ろに「すぎさか」がいる。うーん、どうなってるんだろ……とか深く考えてもしょうがないね。適当に座ってるかもしれないし。
- 新入生宮沢有紀寧も映ってます。前回も書いたけど、この頃まだ兄和人は健在のはず。その割には暗い表情だな。
- 眠りこける春原と、起きてはいるがすべてを聞き流しているであろう朋也。その朋也をちらちらと窺っている杏ちゃんでした。乙女ちっく。
- 赤面しつつ、杏はラブレターに書いてある通り資料室へ向かう。この頃はまだ調理器具やクーラーボックスがありません。
- そこには『都合が悪くなったので屋上に来てください』と汚い字が。次は屋上へ。
- そこには『すいませんやっぱり体育用具入れの倉庫にします』と汚い字が。なんか無駄な時間稼ぎだなぁ。
- 杏の様子をこっそり窺っている馬鹿ふたり。
- あんパンを見つめながら「ウルトラの母っ、ウルトラの母っ」と呟いて、あんパンをかじる渚。な、なんじゃこりゃあーーっ! 可愛すぎるじゃねぇかーーーーっ! これまで見てきたアニメ渚の中でも一番可愛いポイントでした。
- 渚と朋也、再びすれ違う。これがウルトラの母効果か……!
- 空き教室にて、次に杏に行かせる場所を思案する春原。朋也はもうやめさせたいようだ。
- 「『地獄で待ってます♥』なんてどう?」
「おおっ、ナイスアイディア。なんか恐ろしげでいい感じっ」
「気に入っていただけて嬉しいわ」
背後で殺意の波動を放つ修羅、藤林杏! 恐怖におののく馬鹿ふたり。やめたほうがいいと言いながら、ずっと付き合っている朋也も同罪です。 - 「ほんとに地獄に行くかと思った……」
ふたりともボコボコにされていた。その八つ当たりで、新入生への悪戯を敢行しようとする春原。どんな暇人だ……。それに付き合う朋也も暇人です。原作とは動機がぜんぜん違うな。 - 春原が垂れ幕に書く言葉候補。
- 春原・岡崎仲良しコンビ by 夜露死苦
- 陽平・朋也ふたりは最高! by 夜露死苦
- 春原・岡崎仲良しコンビ&ヨーロピアンエクストリームアイロニング featuring 光坂ブラザーズ by 夜露死苦
- 「ああ……高校生活が甘くないってことを体に教えてやるのさ」
ちゃんと理由付けしたね。このセリフがなかったら朋也の書く言葉の意味が繋がらない。 - 春原に振られて朋也が垂れ幕に書いた言葉は……
- 仕掛けたくす玉の紐を引く新入生は誰もいなかった。悔しがる春原に朋也がロウテンションツッコミを入れたその時、くす玉の前で立ち止まる女生徒がいた。
- 「ワッペンが青だ。3年の先輩だろ」
ワッペン? 春原は原作通り「エムブレム」と言ってほしいぜ。
「おまえ、エンブレム見てなかったか?」
「え? エムブレムがどうしたの?」
エムブレム言うな。 - 渚が紐を引く。このシーン、何度も視点を変えてスローモーションしてるけど、個人的にはテンポが悪いだけだった。最初に金だらいが見えた段階でオチはわかるんだから、もっとテンポよくやってほしい。
- アホ毛がへろへろになって倒れる渚が可愛い。保健室へと運ばれていく。
- 「おい、岡崎……」
「ああ……アホの子がいた……」
『アホの子』じゃねぇっ、『アホな子』だ! なんでわざわざ変えるんだっ。それに、本編でアホな子ポイントをことごとくカットしておいて最後に言われてもなぁ……。 - 渚が目を覚ますと、そこにはクラスメイトの女生徒がいた。
- 「すぐ後ろにいたんだけど、なんかドリフみたいで笑っちゃった」
顔が紅潮していくのがわかる。
でも、今は話さないと。難しい漢字の人がくれた、大事なきっかけなんだから。
渚は話し始める。くす玉から出てきた垂れ幕の言葉に背を押されて。 - 再び夜の藤林家。
- 「はぁ~……幼稚園の先生とかって、こんなに疲れるもんなのかな~」
湯船に浸かりながら伸びをする杏。おおっ、ここは良い変更。「保母さん」が「幼稚園の先生」に変わっとる。 - まだ出会ったばかりなので、恋心を自覚するには早いようだ。男と女の友情は成り立たないと思っていた杏……その理由がなんとなくわかる日も近い。
- そして、椋の胸はまた大きくなった。以上、サービスカットでした。
- 場所は変わって春原の部屋では……春原が懲りもせず次の作戦を練っていた。相変わらず志麻くんは朋也のそばにいるなぁ。
- 最後に古河家。渚は垂れ幕を記念に持って帰っていた。そして、秋生と早苗に今日の出来事を嬉しそうに話すのだった。本当に理想的な家庭だ。
- 『この先の困難に負けずにがんばれ by 夜露死苦』
朋也の書いた言葉。なんだかんだツッコミしておきながら、byの前後を春原に合わせて逆のまま書く朋也がいいね。 - おしまい。シュールな光景だ。
- 総括
-
今回は「光見守る坂道で」渚編と杏編アレンジといった感じでした。
「ウルトラの母っ」と呟きながらあんパンを食べる渚が最高だ。思わず何回も巻き戻して見てしまったよ。
朋也、春原、杏の三人の関係もうまく補完できてると思う。今回は私的脳内杏に近いポイントも多くて嬉しかった。可愛い。
りえちゃんたち合唱部トリオの出番もあって言うことなし。前回少し妄想したような合唱部トリオの一年前の出来事を考えても面白そうだけど、例によって能力不足で形にならない。
りえちゃんに和んで次回、総集編! 予告にもりえちゃんと杉坂登場で嬉しい。それにしても……あの長い、長い坂道をたった30分で登り切るのは無理があるなー。
○番外編データ
- 登場人物
-
- 岡崎朋也
- 古河渚
- 古河秋生
- 古河早苗
- 春原陽平
- 藤林杏
- 藤林椋
- 志麻賀津紀(虎猫)
- 一ノ瀬ことみ
- 幸村俊夫
- 宮沢有紀寧
- 仁科りえ
- 杉坂
- 原田
- 木村
- 木村のクラスメイト
- 渚のクラスメイト
- 校長先生
- 3年D組担任
- 教師
- 生徒たち
- 使用曲
-
- 日々の遑
- 時を刻む唄 -TV Animation Ver.-
- 汐
- それは風のように
- 東風
- ダム
- 有意義な時間の過ごし方
- 東風 -afternoon-
- 月の位相
- 田舎小径
- 灰燼に帰す
- 馬鹿ふたり
- 渚
- TORCH -TV Animation Ver.-
- メグメル(off vocal ver.) 「CLANNAD Original SoundTrack」収録
日付 | 選択肢 | 備考 |
---|---|---|
4月5日(金) | ||
4月8日(月) | ||
4月9日(火) |