○第11回「約束の創立者祭」
2008年12月18日放送。ストーリーを追いながら感想や予想などを箇条書きにしています。登場人物、使用曲、攻略チャートもデータとしてまとめました。
- 5月10日(月)
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- タイムスケジュールが合わないので、少々時計の針を進める。渚の声で目覚める朋也。ここら辺は同棲してないから完全に変更。大好きな描写だけに残念。
翌朝は痛みで起きた。案の定、全身ひどい筋肉痛だった。
何もできない。寝ていたい。
もう一度目を瞑る。
ああ、心地よい。もう何も考えたくない。このままでいよう……。
…………。
すーすー……。
小さな寝息が聞こえてきた。
隣の布団を見る。
(……渚)
きっと、ひとりだったら、俺は何もできなかった。
高校の時のように遅刻を繰り返して……そして、幸村のように俺をそこに繋ぎ止めようとしてくれるような人も居なくて……職を失って……堕落し続けて……最後には、どうなってしまっていたんだろう。
渚の寝顔を見つめたまま、そんなことを考える。
でも、今は守りたい人がいるから……。
(頑張ろう……)
体にむち打って、俺は布団から這い出した。 - 今日も職場へ。挨拶を返してくれる人がひとり。新人である朋也は『岡崎』という手書きの出勤札。『社長』、『専務』という出勤札は初めて見た。普通、名前で書かないか?
- そして今日も……芳野さんに叱られながら仕事に励む。
- 帰宅すると、渚が出迎えてくれる。今、俺は渚に支えられていた。渚は俺を心配して、毎日様子を見に来てくれる。それだけで、腐らずに頑張ることができた。
- タイムスケジュールが合わないので、少々時計の針を進める。渚の声で目覚める朋也。ここら辺は同棲してないから完全に変更。大好きな描写だけに残念。
- 5月11日(火)
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- 渚は、まだ学校ではひとり……。まぁりえちゃんたちと話をするようになってからも、クラスでは最後までひとりなんだけど。
- 右手を伸ばせばすぐに出来る箇所を、左手で懸命に作業する朋也。それを見て芳野さんは頭を抱える。
- 先ほどの作業を芳野に指摘され、答えに困る朋也。「あの方がやりやすい」と答えると、一瞬顔を歪める芳野だったが、追求されることはなかった。
- 渚、ひとりで下校。その道沿いには、ファミリーレストラン「Ernesto Host」建設予定地が。
- 渚と朋也、ふたりで夕食。もういいじゃん、同棲しようぜ。
- 「おまえがいろいろ話してくれるおかげで、いい気分転換になってるんだから」
焦って言ったセリフとはいえ、私的朋也が絶対に言わないセリフだ。気分転換どころではない。渚のためでなくては、仕事も続けられないはずだ。
「俺たちのような人間は、ひとりで生きてしまうとロクなことにならない。役に立たないことばかりして生きてしまう……。けど、あなたがいれば、こいつは懸命に汗水流して金を稼いでいける。それが自分のためであっても……誰かのためになっているんです。だから、どうかこいつを……岡崎を……いつまでも、あなたを幸せにするために生きさせてやって下さい」 - 上がらない右肩に関するやり取り。特に必要なさそうな描写。
- 「わたしが帰った後は、朋也くん、あの部屋でひとりぼっちになります。わたし、それを考えると時々泣きそうになってしまいます」
このセリフは面白いね。渚らしさもある。幻想世界との対比と考えることもできる。そして、何より自分も学校でひとりぼっちなのに、朋也のほうを心配する渚の優しさが感じられる。
- 5月12日(水)
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- 工程管理用に工事写真台帳が必要らしく、朋也に黒板を持たせて写真を撮る芳野。アニメじゃ普通にしてるようだけど、芳野さんってば原作じゃ台帳がどんなものかもよくわかってないし、写真も適当。黒板の内容と実際の工程の違いを指摘する朋也に「やかましい。それらしく見えればいいんだ」とか言っちゃいます。笑えたポイントだけど、よく考えたらやばいな、これ。
- なんとっ! ここで木下さんが登場。これは電話の唐突感が薄れていいね。
- デジタルカメラの写真を液晶モニターで熱心に眺める朋也。町の姿が変わっていく。人の力で変えていく。朋也が自分で選んだこの仕事も、その一端を担っているのだ。
- 今度の日曜、渚は模試を受ける。今晩の夕食はハンバーグ。冷めない鉄製のお皿で出てきますかっ。
- 5月16日(日)
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- 休日はアッキーが付き合ってくれることに。楽市通りの背景にも、原作と同じく建設途中の建物が。この、テキストではまったく触れられない楽市通り周囲の変化が好きな私としては、ちゃんと映してくれて嬉しい。そういや智代アフターじゃ、なぜか同じ年のはずなのに建設途中の建物が背景にないんだよね。やはり一応CLANNADと無関係を装ってるからか、それとも未来が違うからか。
- アッキー行きつけのおもちゃ屋「SHIRAHO」。白穂(AIR)か。
- 謎の男登場。きれいなハゲ頭のおっさん。ビームサーベルでアッキーを強襲。アッキーも同じ武器を振るって応戦。ライトセイバーにも見えるな。
- 謎の男のビームサーベルが朋也の頭を直撃。「ふん……あんた、これが本物のビームサーベルでなくて助かったな」
- 用意されたブツは……ベンガルオオトカゲのトカーゲくん。なんだこりゃ? 微妙なチョイスだな。ベストチョ……
- トカーゲくんを早苗さんの背中に放り込んで、泣きっ面スーパーダッシュが発動。わざわざ朋也と秋生に体当たりして店を飛び出す早苗さん。
- 磯貝さん登場。いつもの古河パンの風景に、笑顔の磯貝さん。この日、三人の雄叫びが日が暮れるまで町中に飛び交っていたという。
- 夕食、笑顔の渚。もう同棲しちゃえよ、おまえら。「早苗さんに嫌われたかなぁ」とか、朋也は早苗さんのこと好きすぎる。渚への愛はことごとく後回しにしてるなぁ。
- 次の次の日曜? くそぉーっ、またタイムスケジュールが合わねぇじゃねーか! 原作の時からのツッコミどころだけど、5月11日が創立者の誕生日だから創立者祭なのに、学校の都合で勝手に時期を変えるなよ、と。
- 5月24日(月)
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- 事務室にて、親方の伝票整理を手伝う朋也。
- 仕事を終えて帰ってくる作業員たち。ジョニー登場! 明らかに喋りが他の人と違うので、すぐにわかるな。朋也の後ろには5月の予定表が見える。
- 「俺なら五分でキレる」
これが適材適所というもの。普通に話してくれる人も増え、朋也はここに自分の居場所を見出し始めていた。 - 親方にも、その仕事ぶりを認められる。「これからは休日出勤も増えるけど、よろしく頼むよ」という言葉に複雑な表情を浮かべる朋也。その脳裏には、渚の姿があった。
- 料理をしながら「創立者祭の歌」を歌う渚。そんな替え歌じゃなくていいから。「じゃあ、ぶた、ぶたっ、て歌え」と言われても「そんな歌、ないです」と答えて「だんご大家族の歌」を歌ってこその渚だ。ただでさえエンディングがだんごじゃなくなってるんだから、ちゃんとだんごを歌ってくれ。
- 創立者祭に行けないかもしれない……その旨を渚に伝える。それでも渚は笑顔でいた。内心の寂しさは表にも出さずに。
- 5月29日(土)
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- 電気工事専門用語連発のやり取り。文章で見てるとなんとなくわかるけど、セリフだけだとすごくわかりにくいな。でも、こういうのは雰囲気が大事なので、朋也も専門用語連発できるほど慣れてきたんだなぁ、と感じることができる。
- 例によって左手で作業する朋也を、じっと見上げる芳野。
- 今日は休日出勤でした。明日はちゃんと休みがもらえることに。これで創立者祭に行ける。喜びを隠せない朋也。
- 「右肩の具合はどうだ?」
唐突な質問に驚く朋也。芳野さんは朋也の右腕が上がらないことに気づいていた。 - 「出来ないことは補い合う。仕事とはそういうものだ」
これこそが仕事の理想論。物語の中でくらい、こんな理想があってもいい。この辺はちゃんと伝票整理の描写もあってバッチリだ。 - 「ありがとう……ございます」
朋也は泣きそうな声で礼を言った。 - 夜。伝票整理を手伝っていた朋也に、困った様子の親方から提案が。朋也ひとりで作業をすることに。
- 初めての自分ひとりの作業。通電した喜びを隠せない朋也を、芳野さんが車で迎えに来る。
- 作業工程の確認。「お疲れ」と軽く肩を叩かれ、本当に嬉しそうな朋也だった。
- 5月30日(日)
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- ついに創立者祭当日。例によって渚ナルシスト化計画はなし。こりゃまったくしない気だな。あーあ。
- 先に学校へ向かう渚を見送る……と、ほぼ同時に鳴る電話。はえーよっ!
- 電話は親方からだった。芳野さんが昨日の現場に行っているらしい。朋也の……ミスだった。
- 昨日の現場へ向けて走る朋也。だがちょっと待ってほしい。これなら渚に追いつけただろう。先に渚を追え。まぁ、そういう機転が利かないのが朋也の朋也たるゆえんか。
- 作業する芳野に頭を下げて謝罪する朋也。これまた残念なことに、ここでも渚に関するセリフがカット。寂しいなぁ。
「もし、俺がこのまま放り出して学校へ行ったら、あいつが悲しみます」
「俺……あいつに嘘はつけないです」
「だから絶対に心から楽しめないっす」
「それに自分のしでかしたことは自分で責任を取らないと、顔向けもできないです」
「ですから、この作業はしないといけないんです」
「馬鹿だな、おまえ」
「そうですね」 - 作業を終え、薄汚れた作業服のままで学校への坂道を走る朋也。ここでりえちゃん&杉坂っぽい女生徒たちが一瞬登場。識別のポイントは黒のソックスと白のニーソ。杉坂がなんか髪型が少し違うようにも見えるけど……。りえちゃんっぽい女生徒が、右手に鞄と左手になんかでっかい鞄を持ってるように見える。りえちゃんは片手の握力がかなり低いはずだけど、これは肩に掛けてるように見えるから大丈夫か。
- 焼きトウモロコシを二本買って、ずっと待ち続けていた渚。それを食べながら、ふたりで帰った。今日一日得られるはずだった楽しみを取り返すように、話をして笑いながら。
- 5月31日(月)
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- 朋也の生真面目な本質が表れていた、自己嫌悪しながら職場へ向かう描写はカット。せめて、「おはようございますっ。昨日はすいませんでしたっ」とは言ってほしかったが……残念。
- 「ミスターオカザキ、昨日は大変だったそうだね」
出勤してきた朋也にジョニーが話しかけてくる。語尾に「ボーイ」がつかないなー。 - 怒られるものと思っていた朋也にかけられたのは、皆の穏やかな言葉だった。そして芳野さんも……。
- 芳野さんのいいセリフが、やたらと芝居掛かってて嫌だな。せめて笑顔は見せてほしい。芝居掛かるのは最後の「そして……愛だ!」だけでいいからさ……。
- 親方に渡された、朋也の出勤札。それは他の先輩たちの色褪せしたそれと違い、新しい白だった。
- 出勤札は、上段が社長、芳野、石橋、岡崎、若水。下段が専務、北村、藤山、天地、ジョニー。
- 総括
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ジョニーさんきたぁーっ!
そしてりえちゃんと杉坂もきた? でもあのタイミングだとりえちゃんたちが渚を放ってたみたいじゃないか。走る朋也に気づいて振り返るくらいは……あの一瞬じゃ無理か。
職場が少しずつ自分の居場所として馴染んでいくことに、出勤札を使った演出が良かった。
ただ、渚の学校での幸せ描写がないのが不満と言えば不満。でもこれは卒業式のことを考えると仕方ないか……。
○第11回データ
- 登場人物
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- 岡崎朋也
- 古河渚
- 芳野祐介
- 古河秋生
- 古河早苗
- 親方
- 磯貝
- ジョニー
- 木下
- 謎の男
- 作業員たち
- 仁科りえっぽい女生徒
- 杉坂っぽい女生徒
- 生徒たち
- 使用曲
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- 白詰草
- 時を刻む唄 -TV Animation Ver.-
- 汐
- 町,時の流れ,人
- 灰燼に帰す
- 馬鹿ふたり
- ダム
- 東風 -afternoon-
- 日々の遑
- 無間
- 願いが叶う場所
- TORCH -TV Animation Ver.-
- 時を刻む唄 -off Vocal Ver.-
日付 | 選択肢 | 備考 |
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5月10日(月) | ||
5月11日(火) | ||
5月12日(水) | ||
5月16日(日) | 「反対」(アフター) | |
5月24日(月) | ||
5月29日(土) | ||
5月30日(日) | ||
5月31日(月) |