◎第13回「卒業」
2009年1月15日放送。ストーリーを追いながら感想や予想などを箇条書きにしています。登場人物、使用曲、攻略チャートもデータとしてまとめました。
- 通い妻編 秋
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- 土曜の朝。大事な話をするために古河家を訪れた朋也。正座して背筋を伸ばしてます。
- アッキーは早苗さんが目を離した隙に、どこかへ遊びに行ってしまったらしい。
- 朋也の父、直幸の件。朋也の手に巻かれた包帯が痛々しい。
- 「でも、道は一本ではありませんから」
これは、学生時代に椋も言っていたね。 - 渚がお茶を持ってくると同時に、早苗が席を立つ。「よかったら、新開発のパンも食べていただけますか?」という死の宣告にびくっと肩を震わせる朋也。
- 『どこか』から帰ってきた秋生。これで2回目、そこそこ印象に残るかな。原作では「くそ……あのガキども……」と言ってるので、本当に遊んでただけかも。
- 「わたしのパンは……定価だったんですねーーーーーーっ!」
皮付きバナナが刺し貫いてるパンの載ったトレイを置いて、泣きっ面ダッシュで走り去る早苗さん。今回の早苗パン『バナナパン(?)』ですが、これは普通に作ることが可能で、主観だが結構美味いよ。まだ熟していない緑色のバナナを使って作り、醗酵室に入れても特に問題はないはず。パンの上に散らしているのはチョコチップを砕いたものかな? ただし、本当にあの黄色い物体がバナナだったらの話だが……。今回は品名を書いたポップがないからな。 - 早苗パンを口に詰め込んで、秋生の追尾ダッシュ。「明日からはおまえのパンはひとつ一万円だぁぁーーーーーーっ!」はカットして、朋也は真剣な表情で話を始める。
- 「よし、だったら……真剣勝負だ」
バットを朋也に向ける秋生。 - 「俺はこの界隈じゃ、パンを焼くサイ・ヤングと呼ばれた男だ」
『野茂』が『サイ・ヤング』に変更。前回のベーブ・ルースといい、年代的にはますます古くなってるな。 - 第1回で予測した通りのやり取りだ。あの時はサヨナラヒットを打った朋也だったが……。
- 「まぁ、ホームランまでは要求しねぇ。ヒット性の当たりだったらいい。ボテボテのゴロやトップフライじゃなきゃ、てめぇの勝ちにしてやるよ」
聞き違い……じゃないよなぁ。あのぉ~、脚本さん。もしかして、PC初回限定版のテキストを丸写ししてません? 『トップフライ』はPC初回限定版の誤植で、『ポップフライ』が正しいんですが……。PS2版やPC Full Voiceですら直ってる誤植なのに……ここで蒸し返されるとは思わなかったぜ。 - 男と男の真剣勝負。朋也のスイングは……かすりもしなかった。崩れ落ちる朋也。
- 「努力をすれば届くかもしれませんよ」
そんな時は……努力だよっ。仕事の休憩中も、素振り練習をする朋也。智代アフターでもずっとこんな感じだったな。ど根性。 - 翌日、再び挑戦するも轟沈。さらに次の機会、大雨の中を挑戦。だが……再び轟沈。
- 「力に差があるんなら、後は熱意しかない」
オッサンの投球を頭に描きながら、俺は素振りを続けた。
二度とすることはないだろう、野球。
今だけのために。
たった一球だけのために。 - 原作ではその日でしたが、日を空けてます。またも大雨の降る日。秋の長雨。最後の一球勝負。「きっと縫い目まで見えるよ」という好きなセリフはカット。
- 努力すれば……願いは届く。白球は、大雨を降らせ続ける暗い空へと消えていった。朋也はバットを投げ捨てて、駆けていく。地面に滑り込むようにして、土下座して……そして、額を泥に擦りつけ、叫ぶ。
- 「渚を俺にくださいっ!」
泥臭いほどの青春ストライク。だが、それがいい。 - 「かっ……俺に似てるぜ、こいつ」
原作では散々渚から秋生に似ていると言われ続けてきた朋也だが、アニメでは一回くらいしかなかったのが残念だ。 - 俺が勝ったら黙って頷け、と朋也に言わせたのに、それを受けた秋生のセリフはカット。うーん、微妙。
「おまえ、自分で言ったことも忘れたのか。勝負に勝ったら、自分の言うことに黙って頷けって言ったじゃねぇか」
「それを聞いた直後に俺は頷いてんだよ、馬鹿っ」 - 「朋也さん、渚はわたしたちの夢です。そして今日からは、朋也さんもわたしたちの夢です。ふたりの幸せがわたしたちの夢なんです。だから、幸せになってくださいね」
- 通い妻編 12月24日(金)
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- 冬。今年のクリスマスは、渚とふたりで過ごした。
- だんご大家族のぬいぐるみ、ふたつめ。
- だんごを抱いている渚。こうしてふたつめのだんごにも、優しい匂いが。
- クリスマスツリーのてっぺんには……ヒトデのマーク。
- 通い妻編 正月
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- 正月は古河家で過ごす。門松と、閉められたシャッターに貼り紙が。「年末年始のお知らせ。まことに勝手ながら12月29日~1月3日までお休みさせていただきます。来年もよろしくお願いします。古河パン店主」
- 渚はもう二十歳。飲酒できる年齢だ。初めてのアルコールが日本酒の冷やです。ちなみに朋也はまだ十九。未成年です。すごい違和感。
- 渚酔うの早っ! 「そろそろ止める」すら選択不能。絡み酒っぽいな。
- 好きなポイントはカット。まぁしょうがないか。
「そうです、わたし、二十歳です。朋也くんは何歳ですか」
「はいっ、わたし知ってます。十九ですっ」
ひとりで質問して、ひとりで答えていた……。
「十九ということは、まだまだ可愛い子供さんです」
「なので、大人のわたしの言うことはきかないとダメです」
ああ、町行く人に聞いてみたい……どっちが子供に見えるかを……。 - 「朋也さんは、わたしを気にしてくれているんですかっ」
早苗さんまで酔ってます。「気にしてる」を選択。 - 大騒ぎの後は、「気にしてる」を選ばなかった場合の展開に。渚の「平らじゃないです。ちゃんと出てますから安心してください」発言がないのは残念だけど、ここの描写をしてくれただけで満足だ。
- 通い妻編 冬~卒業
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- 三学期に入ると、渚はまた体調を崩した。
ショベルカーと工事現場が映されているのが印象的でいい感じだ。 - ずっと休んでしまっても、渚は卒業できる。このセリフはやっぱり早苗さんから言ってほしかったが。渚は最後の最後まで出席したいはずだ。
- 卒業式。いやぁ、この一年、あっという間だったよ。さすがにちょっと急ぎすぎかな。
- りえちゃんきたぁ! 泣きじゃくる杉坂を笑顔で支えるりえちゃん。隣には原田の姿もっ! これは脳内妄想通り、りえちゃんとの別れがつらくて泣いているんだねっ!
- 智代は後輩たちに囲まれていた。生徒会副会長の姿も。
「鷹文が……いない……」
「家だ」
「……うん」
結局、鷹文は出なかったなぁ。 - 資料室では有紀寧がお友達に囲まれていた。漢泣きの田嶋。左端が須藤かな?
- 渚はその日、朋也と共に自分の部屋で、窓の外を……学校のほうを眺めていた。
- 三学期に入ると、渚はまた体調を崩した。
- 通い妻編 春
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- 春原の実家に電話する朋也。芽衣が電話を受ける。ふと、なんの脈絡もなしに春原の顔を思い出したシーンがないのが残念だが、「杏と春原に電話だっ!」とか言ってた前期の第5回に比べれば大したことはない。
- 芽衣の「寮」という言葉に、一瞬、学生時代の懐かしい春原の部屋が思い出される。
- 『はい、代わりました』と少し作った声の春原。朋也が名乗ると、『えっ、岡崎? マジかよっ?』と一瞬であの頃の声に戻る。時間なんて関係ない。
- 朋也と春原の関係を象徴しているとも言える最高のセリフ、「だから、おまえに頼んでんじゃん」ですが、オフィシャルコミックでは春原側も映すことによるふたりの表情でぐっときた。アニメでは黒髪の春原を映したくないからか、春原は声だけだし、そのセリフの時に朋也の表情が映らないので、かなり印象が弱い。残念だ。
- 通い妻編 春休み(日) 皆の休みがひとつに集まった奇跡の一日
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- 校門へ向かう長い坂道を、ふたりで登る。……って私服じゃん!
- 満開の桜並木。これは智代が、鷹文のために守ったもの。
- 渚を呼ぶ声……そこには、公子(左サイドカットの餌食)、芳野、芽衣、椋、杏、ことみ、美佐枝&志麻(虎猫)、智代、有紀寧、仁科、杉坂、原田(右サイドカットの餌食)の姿が。春原、幸村、ボタンは画面外。
- 校門前には、原作以上にたくさんのメンバーが集っていた。全シナリオを描写した利点はすべてここにあり! これだけのメンバーが集まったことにも、原作以上の説得力がある。原作からの追加人物は、ことみ、有紀寧、芳野、原田、ボタン、志麻(虎猫)。
- 椋の持っている紙袋には……ヒトデのマークが。
- 一人につき、ほぼ1セリフずつ配分されてます。ロー、テンション、トーク、なの。
- 「渚ちゃん、久しぶりっ」
「誰だ、おまえ?」
黒髪の春原に、朋也は素でこの反応。わかってても朋也なら言うだろうけどね。隣の渚も、なんか不思議そうな顔してる……。やばい、さすがは自分の父親もわからないほどのアホな子だ。 - 目の前の黒い奴が春原だと気づき、大笑いする朋也。美佐枝さんも久しぶりのセリフがそれとか酷すぎッス!
- 「私も最初はびっくりしたの。金髪じゃないと、春原くんらしくないの」
ことみはわざわざ海外から駆けつけてくれたんだぜっ! もうちょっと触れてやってくれ。 - 「それじゃ、あとで皆で染めちゃいましょうか?」
椋酷すぎ。そんなキャラじゃないだろ……。これはどちらかというと双子の姉が言うセリフだ。ってまさか……あの毒舌野郎の影響なんじゃ……。と思ったけど、キャストクレジットではまだ『藤林椋』表記でした。 - 「体調はいかがですか? 古河さん」
りえちゃんのアフター初セリフがついにきたぁーっ! ひゃっほい! だが、敢えて言わせてもらうと、前期でりえちゃんは「渚さん」と呼んだはず。できれば呼称は統一してほしいんだぜっ。 - ここで智代は原作だと赤のエムブレムだったけど、アニメでは下級生組も全員青のエムブレムです。
- 「私もりえちゃんも、なんとか時間の都合つけたんですよっ」
杉坂のアフター初セリフもきたぁーっ! こ、これは……っ! 横向いて照れながらのツンデレセリフとは……やるなぁ、杉坂。杉坂の性格をよく知っている親友のりえちゃんは、照れる杉坂を見て笑顔になります。かわいい。 - 「でも、こうして皆が集まれたのって、ちょっとした奇跡ですよね」
原田が喋った!? まさかの原田までアフター初セリフだあっ! 両方の手のひらを合わせて笑顔の原田でした。 - 「ああ……付け加えるなら、愛の奇跡だ」
相変わらずの芳野節に、笑顔の公子さんと感心しきりの芽衣ちゃん。 - 渚はまだ気づいていない。そして、再び全員の姿が左からスクロール。公子さんと原田はここでもサイドカットの餌食に。杉坂の笑顔が可愛すぎだよ……なんだこれ。すげぇ扱いがいいじゃんか……すげぇ嬉しいじゃんか……。
- 椋の持ってた紙袋には制服が入ってたのか。朋也と渚も制服に着替える。うーん、家から着ていかないと、制服を着た朋也を見て笑う渚がないのが痛いなー。
- 幸村の登場を引きつけてた割にはあっさり説明で出しちゃった。はじまりと同時に現れたほうが演出的には好きだな。
- 渚ひとりの、卒業証書授与。卒業証書を受け取った渚に、皆が拍手を贈る。『遙かな年月』が流れるだけでぐっとくるわー。
- 校門のところには秋生と早苗の姿も。校歌斉唱はカット。これは原作でも思ったけど、普通に考えて朋也や春原が校歌を覚えてるわけないよな。芽衣ちゃんに至っては知らないだろうし。だが、雰囲気としてはだな……。
- 祝福してくれる皆のほうを振り返り、そっと胸に手を当て、ゆっくりと口を開く。それは……送辞のない答辞だった。
- その時、風が……一陣の風が、吹く……。おおおっ! よっしゃあ! この演出さえあれば大満足だっ! 最高! 風子最高演出っ! 風子参上なんてなかったんや!
- 渚CG再現。智代、有紀寧、りえちゃんたちへ向けたセリフも追加されて、いい感じです。二回目プレイ時、メッセージスピードを変えずにオートで読み進めていると、ちょうど『遙かな年月』が終わると同時に場面も終わって痺れた記憶が。
- 渚の長い、長い学校生活が……今、終わった。ふたりの誓いがないので、涙の描写はカット。これはかなり残念。
同時に、堰を切ったかのように渚の目から涙がこぼれ始めた。
一年ぶりに見る涙。それは辛いからじゃなくて、嬉しいからだ。
思う存分泣けばいいと思った。
- 同棲編
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- 「俺、こいつと一緒になる……」
どんな気持ちで今、俺はいるのだろうか。自分でもよくわからなかった。
感情に揺らぎはない。まるで紙に書かれた文字を読んでいるような気分だった。 - これで、渚と直幸の間にも深い繋がりが出来てしまった。渚にとって直幸は……義理の父になったのだ。
- 前回の予告で見た時は、なんで拘置所に早苗さんが……と勘違いしたほどに大人びた渚。まさにアニメならでは……ってことはないけどね。原作のCGと立ち絵の少なさが異常なだけ。
- 渚の手を取って、握る。その指には、結婚指輪が光っていた。
- ……岡崎渚。それが、今日からの渚の名前だった。
キャストクレジットでも、ついに『岡崎渚』表記に!
- 「俺、こいつと一緒になる……」
- 総括
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よっしゃ! 今回は大満足だっ。
渚の卒業式に関しては、下手すればりえちゃんの出番よりも「風」の演出のほうが私的に望むものだったので最高だったぜっ!
「だから、おまえに頼んでんじゃん」が弱かった以外は言うことなし!
さらに、りえちゃんの出番どころかセリフまであって……さらにさらに杉坂と原田のセリフまであって、これでもう思い残すことは……いや、まだあるな。
りえちゃんに和みまくりで、また次回! そして、次回予告ではスルーされてた本来は同棲編でのイベントが描写されてますが……さあ、どうなる? ウェイトレスっ!
◎第13回データ
- 登場人物
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- 岡崎朋也
- 古河渚→岡崎渚
- 古河早苗
- 古河秋生
- 芳野祐介
- 春原芽衣
- 春原陽平
- 藤林杏
- 藤林椋
- 一ノ瀬ことみ
- 坂上智代
- 宮沢有紀寧
- 仁科りえ
- 杉坂
- 原田
- 芳野公子
- 相楽美佐枝
- 志麻賀津紀(虎猫)
- ボタン
- 幸村俊夫
- 岡崎直幸
- 田嶋
- 須藤
- 末原悠仁(生徒会副会長)
- 有紀寧のお友達
- 子供たち
- 生徒たち
- 使用曲
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- 夏時間
- 時を刻む唄 -TV Animation Ver.-
- 汐
- 月の位相
- 灰燼に帰す
- 日々の遑
- 願いが叶う場所
- 汐 「CLANNAD remix album -memento-」収録
- 東風 -tempo up-
- 雪野原
- 遙かな年月 -piano-
- 遙かな年月
- TORCH -TV Animation Ver.-
- 時を刻む唄 -off Vocal Ver.-
日付 | 選択肢 | 備考 |
---|---|---|
通い妻編* | *原作では同棲編 | |
12月24日(金) | ||
通い妻編 | 「さらに傍観」(アフター) 「気にしてる」(アフター) |
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同棲編 |