◎第14回「新しい家族」
2009年1月22日放送。ストーリーを追いながら感想や予想などを箇条書きにしています。登場人物、使用曲、攻略チャートもデータとしてまとめました。
- 同棲編 春
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- 婚姻届を提出した日の晩。夜桜が舞う春。古河家では、ささやかなお祝いが行われていた。テーブルには出前で取った寿司の特上と、缶ビール。
- 結婚式は金が貯まってから。甲斐性なしですから。まぁ秋生も昔は似たようなものだったようだ。式を挙げたのは二年後だし。
- 朋也にとって、秋生は今日からお義父さん。秋生にとって、朋也は今日から義理の息子。ぞくぞくっと来て、首を掻きむしるふたり。
- 「お義父さん」、「息子」と連呼し続け、壁に頭を打ちつける朋也と、テーブルの上を転げ回る秋生。テーブルの上にあった物を手早く床に退避させる早苗さんがいい。
- アパートに帰りついたのは深夜だった。何一つ変わらない部屋だったけど、今日からは違う気がした。同棲してなかったから、どうしても描写が弱く感じるな。
- 今日から、ふたりだけの生活が始まる。
- 本来は一年前に言うべきだった渚の誓い。「よーい、どん」もそうなんだけど、一年前に言った場合とここで言った場合では意味合いがぜんぜん違ってくる。正直言って「ゴールなんてないんだから」のセリフも、このタイミングだと「やばい……ほぼ一年後にゴールだ……」としか思えん。
- 玄関で頭を下げ合うふたり。
- 風呂に入る渚を尻目に、落ち着かない様子の朋也。(そういや……今日って新婚初夜じゃん……)と考えていることでしょう。
- 朋也の悶々とした様子が、やたらと長く描写される。きっと色々と考えていることでしょう。つーかモノローグをほとんど入れないな。
(これからやるべきこと……)
(こんなめでたく喜ばしい日に、なんつーエッチなことを考えてんだ、俺はぁっ!)
(いや、でもそれが普通なのかもっ……)
(俺たち付き合ってからどれだけ経ってるんだよ……)
(つーか、俺たち夫婦じゃんかよっ)
(時間なんて問題ないぞ……)
(ままごとじゃねぇんだから……)
(これからは、そうしたい時にしてもいいんじゃないのか……)
(ああ、でもこいつ……そういうこと奥手だし……失望されたらどうしよう……)
(いや、前にそういうことは嫌いじゃないって言ってたじゃん……)
(でも、そういうことって、ちゃんとこいつ、理解してんのか……?)
(してなくて、そん時になって引かれたらどうしよう……)
(俺はあそこを晒したまま、がーーん、とうなだれるのだろうか……)
(そんなの嫌すぎる……) - 「わたしも早くお仕事探して、がんばりますから」という渚の一言で、朋也の思考が寸断される。
- 新婚初夜は、ふたりで手を繋いで眠った。学生時代、渚は朋也が一緒なら、どんなつらいことにも立ち向かえた。春原に指摘されたように、朋也が一緒にいなければ頑張れなかっただろう。そして今……朋也は渚が一緒なら、どんなつらいことにも立ち向かえる。それは……渚が一緒にいなければ頑張れない……そういうことだった。……とまぁ、アニメでは断言できないのがキツいね。
- 朋也と渚、ふたりの生活が始まった。アパートの小さな一室で。朋也はこれから、自分のためでなく渚のために働く。それは朋也にとって喜びだった。原作じゃ最初から渚のためだけど……まぁいいや。
- 「今日、仁科さんに電話してみました」
よっしゃあぁーーっ! 気づくと、画面の前で力強くガッツポーズを決める自分がいた。テンション上がってきたぁーーっ! - 基本的に原作通りのセリフだが、「ご両親にはなるべくお金の負担をかけたくないから、バイトするって仰ってました」と、バイトの動機が追加。私的脳内設定とは違うな。
- アニメでこれだけりえちゃんの話題が出たのは初めてと言ってもいい。嬉しいぜ。
- 「一応オッサンと早苗さんには言っておけよ」と軽く流して、『福王ぅぅぅっ!?』はカット。残念だがしょうがない。
- 一人暮らしだった頃の寂しい部屋の様子と比べると物も増えて、生活感溢れる部屋になっているのがよくわかる。テレビの上にはだんご大家族のぬいぐるみがふたつ鎮座していた。ヒトデは?
- ゆきねぇの言っていた、この町の光の伝承。これをどういう解釈で料理してくれるか楽しみだ。
- 渚の願い……それは……。なんという積極的な渚っ。ゴーサイン出てますよっ! 朋也くん、やっちゃえ、ヒューーーッ!
- あじさいが咲く6月。仕事が早く終わった朋也は、古河パンを訪れていた。
- さすがの朋也も、秋生を前にすると春原のポジションになってしまう描写はカット。学園編で「朋也→春原」だったやり取りが、アフターで「秋生→朋也」に変わってるのが面白かったのだが……残念。
『つーわけで、写真を送ってくれ』
「誰が撮るんだよ……」
『おまえだ』
「んな暇あるかよっ」
『一日ぐらい仕事休め』
「んなことしたら、クビになるっ」
『悪いなっ』
「クビになれってかっ」
『じゃ、頼んだぞ、孝行息子よ』 - 早苗さんときなこパンの出番もなしで、いきなり変装するMCアキオ。
- 「YO! YO! 俺、MCアキオ、マイク握れば最強のパンヤー」
「むちゃくちゃ正体バラしてるだろ……」
このセリフは「YO! YO! オレ岡崎! オマエはっ」と春原のテープに上書きした朋也と、「オレ岡崎って自己紹介してたじゃないかよっ!」とツッコんだ春原を彷彿させて面白いのだが、この辺を網羅するのはさすがに無理があるからしょうがないな。 - この角を折れれば、あの見慣れた風景が広がる……はずだった。小、中、高、と12年間、通学路として使っていた道が。
けど、今は違う。今はもう別の風景になっているのだ。
俺がまだ見たこともない、この町の姿があるのだ。
ここは、アフターまでに背景で何度も何度も見るはめになるゲームと違って、アニメでは印象が弱くなってしまうのは否めない。それでも、ここまでにできる限りの描写はされていると思う。背景なんか見てない、って人のためにフラッシュバックする演出もよかった。 - 心の準備だって、できてたはずなのに……。呆然とする朋也。
- 朋也は目の奥に新しい町の姿を刻み込む。そして今、かつての風景は思い出に変わった。
- 「いらっしゃいませー……って、あれ?」
ま、ままままままm……まさかの杉坂きたああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーっ! DVD2巻のオーディオコメンタリーで言ってたのはこれだったのか……。雑記でも書いた通り、実現率は2.47%くらいだろ……とまったく期待していなかっただけに驚きを隠せません。 - 表情も穏やかになってて、杉坂好き大歓喜。あまりいい印象を持たれてなかった原作の頃から好きだった人間としては感涙モノです。
- 「岡崎さん、お久しぶりです」
そして、ガッツポーズを決めた時からわかっていたけど……りえちゃんきたああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーっ! 脳内ではずっと描いてたし、ぷちAAも始まる前から作ってたけど、やっぱ本物は違うわー。本物でした……。 - 「あ、そちらの方は……?」
「名もないラッパーYO!」
「はぁ……」
オフィシャルコミックと違って渚の卒業式で顔を合わせていないからか、MCアキオのことに気づかないりえちゃん。 - 「りえちゃん、店長がこっち見てる」
「あっ……」
杉坂、その場を離れて仕事に戻る。土方店長渋っ。若いイケメンのオフィシャルコミックと違って、ヒゲの似合うダンディなナイスミドルだ。こっちのほうが最初にイメージした土方店長に近いな。 - 「お二人様、こちらへどうぞ」
振り向き際のりえちゃんが、か、かかかかk……可愛すぎる……! 店長の視線に気づいて、笑顔でふたりを席にご案内。ストレートの黒髪がふわっとなるところとか最高。 - 席に着いてからも、変わってしまったこの場所を思い返してか、ぼんやりとした様子の朋也。それに気づいたMCアキオの声にも上の空だった。
- 「いらっしゃいませ、朋也くん」
ウェイトレス渚の登場に、思わずテーブルに身を乗り出す馬鹿ふたり。渚は原作時のほうがインパクトがあったな。見慣れてしまったからかもしれない。 - いきなり渚にカメラを向けるMCアキオの手を片手で軽く押さえつける朋也。激写失敗で涙目なMCアキオ。
- 「そちらの方は、お友達ですか?」
変装した(グラサンかけただけ)MCアキオに気づかない渚。朋也には「アホな子だろ、おまえ!」と言ってほしかったなぁ。結局一度もアホな子と言わなかったような気がする。ナルシスト化計画もしなかったし。 - メニューを渡して席を離れる渚。このウェイトレス衣装、背中も開いてるんだな。露出高い。りえちゃんはロングヘアだから見えないけど、渚と杉坂は背中も見えてしまうな。
- ご注文は……朋也はホットコーヒー、MCアキオは……朋也勝手に注文するの早っ! でも、渚は鋭いから声を出すと正体がばれると思っているセリフがないからどうしようもないな。「チョコ&ストロベリーミックスパフェ・ダイヤモンドスペシャル」、なぜか名前に「ダイヤモンド」が追加。
- 若い男の視線を釘付けにするウェイトレス渚。馬鹿ふたりなセリフはカットされて残念。
(てめぇら、その子は俺の嫁だぜ……ふふふ……)
「てめぇら、そいつは俺の娘だぜ……ふふふ……」
バカがここにふたり。 - 「古河さん、人気があるんですよ。彼女目当てで通ってくるお客様もいらっしゃるみたいですし」
またまたふたり足並み揃えての登場、りえちゃん&杉坂。めちゃくちゃ嬉しいっ!……けど、説明的すぎるセリフも、ふたりセットで登場するのも、ものすごく不自然。 - 「りえちゃん、『古河さん』じゃないよ」
「あっ、そうでしたね。岡崎渚さんでした」
岡崎渚。他人の口から初めてその名前を聞き、照れ笑う朋也。いい感じなんだけど、もう少し自然なやり取りにしてほしいぜ。おっと、贅沢言い過ぎだね。 - 「あ……りえちゃんっ」
「……えっ」
杉坂の言葉に振り向くりえちゃん。
「あ……」
そこには、頭の悪そうな男2名が渚をナンパしている姿が。 - 「いくぞ、って……え?」
「あの、ちょっと……」
しつこく言い寄る男たちにブチキレて立ち上がる朋也とMCアキオ。りえちゃんと杉坂はすぐに店長を呼びに行ったと思われる。 - 「他の客に迷惑だ。表に出やがれ、この野郎」
おおっ、店内で反撃した原作MCアキオと同一人物とは思えん。殺気立ったふたりの前に、ナンパ男たちは怯えながら逃げていった。 - 「店長がおふたりに来ていただきたいと……」
途端にバイバイブーッ!と言い残して、とんずらするMCアキオ。 - 渚との関係は秘密にすることにして、土方店長と別室でお話。
- 「奥さんは、たいへんよく働いてくれてますよ」
バレてるし……。りえちゃんと杉坂から話を聞いて、挨拶を……と呼ばれただけだったようだ。ということは、MCアキオのこともバレてたってことか? - 「実は、前にも似たようなことがあったんです。でも、その時は彼女、うまくやり過ごしていましたよ」
あの不器用だった渚が、うまくやり過ごしていたことに感心する朋也。 - 原作以上に心遣いセリフが追加されて、すごくいい人です、土方店長。
- 「おまえも新しい居場所を見つけたんだな」
帰宅後、渚にそう告げる。渚は演劇部で頑張っていた頃を思い出していた。 - 渚ナルシスト化計画の走馬燈もやっぱりカット。前期の番外編で一度だけ無意味にナルシスト化しただけで、結局ぜんぜんしなかったな。がっくし。
- 渚と話しながら、朋也は電気工事の本を読んで勉強している。
- 旧校舎取り壊しの報は、朋也に激しい動揺をもたらした。渚との思い出の場所……そして、今日見てきたあの場所……だが、そんなものは象徴のひとつでしかなかった。
こうやって過去のシーンがフラッシュバックされていくと、学園編時のほうが渚もちゃんと幼く見えるなぁ。原作ではこういった感慨はまったくなかったから嬉しいな。 - すべてが変わっていく。
何もかも変わらずにはいられず……何もかもが変わり続けていく。
そしていつか、何もかもが変わってしまっても……
『それでも、この場所が好きでいられますか』
これは最高の演出だ!
- 同棲編 夏
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- 「見ろっ! ついに例のブツができたぜ!」
テーブルには大量の激写写真。いきなり見せちゃったので、「見るか? 見てぇか? 見るよな? 見ましょうか? 見て、みましょうか?」と焦らすセリフがカット。つーか撮りすぎだ。この中に一枚くらいりえちゃんの写真ないかな~。激写作戦第2弾を実行に移す時が来たようだ。 - 「ピクピク」と書かれたうちわで扇ぐ秋生。前期では「ピクニック」や「ピクリン酸」と一緒に三つの選択肢すべてがひとつのうちわに書かれてたと思うので、それとは別に書いたのか。
- 原作とは違って、渚や早苗さんにも激写写真を見せびらかす気満々なアッキー。
- その時、廊下から物音が。渚が洗面台に手をついて、うつむいていた。
- 「まぁ、てめぇにそれぐらいの甲斐性があれば、とっくにできてるかっ」
このセリフは、「大丈夫です。朋也くんはそんなこと絶対にできない人ですから」とか、「朋也くん、やっちゃえ、ヒューーーッ!」とか、エロ本持って帰らせようとしたりとか……どれもなかったのであんまり説得力ないな。まぁ通い妻状態を一年も続けてるわけだから、そこまでおかしくはないけど。 - 「できちゃったようですね」
「……へ?」
まったく同じ表情の朋也と秋生が笑える。 - 「わたしと朋也くんは夫婦ですから……その……」
こいつは言うのか……。言う……こいつなら、言う……。 - 「エッチなこともしちゃってますっ」
渚の爆弾発言Part……アニメでは2か? エッチなこと『も』ってなんだ? - 「めでてぇじゃねぇかよ……」
震える声で祝ってくれた……。今回のアッキーは全体的に表情がすごい。春原と違って、アッキーはシリアス時以外ならどんなにオーバーリアクションでも不自然に感じないな。元劇団員というのもあって。 - ひまわり。季節は夏……。
- 「見ろっ! ついに例のブツができたぜ!」
- 総括
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えー、前期同様、最初の一言は想像つくでしょうが…………りえちゃんきたあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああwせdrftgyふじこlp;@:「」
さらに、りえちゃんどころか杉坂までウェイトレス! 可能性はゼロではない……と雑記でも予測してたけど、まさか実現率2.47%が本当に実現するとは思わなかったよ。嬉しすぎる。これでもう思い残すことは……いや、まだあるな。
そんなわけで、今回もノリと勢いだけの「仁科りえウェイトレス記念祭」を開催だっ! 例によってキャラ暴走がひどいので、ご注意くださいね。
そして、ウェイトレスぷちAAも追加っ! ウェイトレスAAは以前からあるので、ちょいと差し替えて手直ししただけですが。
二週連続のりえちゃんに和みまくりで、また次回!
◎第14回データ
- 登場人物
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- 岡崎朋也
- 岡崎渚
- 古河秋生
- 古河早苗
- 仁科りえ
- 杉坂
- 芳野祐介
- 土方
- ウェイター
- 男たち
- 客
- 使用曲
-
- 東風 -afternoon-
- 時を刻む唄 -TV Animation Ver.-
- 汐
- 白詰草
- 町,時の流れ,人
- 渚
- 馬鹿ふたり
- 田舎小径
- 東風 -tempo up-
- 東風 -piano-
- 潮鳴り
- 萌葱色の石畳を駆ける(原曲:田舎小径) 「MABINOGI CLANNAD arrange album」収録
- TORCH -TV Animation Ver.-
- 時を刻む唄 -off Vocal Ver.-
日付 | 選択肢 | 備考 |
---|---|---|
同棲編 | 「自分を落ち着かせる」(アフター) 「協力する」(アフター) |