○第16回「白い闇」
2009年2月5日放送。ストーリーを追いながら感想や予想などを箇条書きにしています。登場人物、使用曲、攻略チャートもデータとしてまとめました。
- 幻想世界 X
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- 世界に雪が降り始めた。急がなければならない。ガラクタを抱えて扉を開けるガラクタ人形。
- ……また、ガラクタを拾ってきたの?
座り込んでいる少女。少女が『ガラクタ』というのは違和感があるな。「ガラクタとしか言いようのない……用途のわからない物ばかり」と感じたのはガラクタ人形に宿った光の主観だと個人的には思う。 - ゆっくりと腕を広げる。その動作はひどく遅かった。僕は寄っていって、その腕の中に収まる。
- ……すごく冷たくなってるよ……。
僕は首を振る。そんなことはどうだっていいんだ。時間がないんだ。 - ……なにもできなくて、ごめんね……
僕は首を振る。ずっとこうして彼女の腕に包まれていたかったけど、そうしているわけにもいかなかった。
僕はその腕を抜ける。 - ……もう、いくの?
僕は頷く。
……そばにいてほしいよ。
……ずっと、ふたりでいよ。
うん。そのためになんだ。そのために僕は行くんだ。これから先も、ずっとふたりでいられるように。
彼女の寂しげな表情……それを振り切って僕は表に出た。
- 誕生編 秋
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- 秋の訪れを肌に感じ始める頃。岡崎家の表札兼ポストには"汐"の名が刻まれていた。
- 秋生と早苗が毎日のように増やしていったであろう、積み上げられた何ヶ月分ものおしめ。部屋の一角をベビー用品が占拠し始めていた。
- お腹が目立ち始めた渚と早苗さんに見送られ、仕事に出かける朋也。
- ついに光は12個に。ラストひとつ……。ここまで揃うと、光の並び方で少女の輪郭がわかるほどになってるね。第19回で13個揃いそうだ。展開から想像すると直幸の頃か。共鳴をどう表現するかな。
- 幻想世界 X
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- 積み上げられたガラクタの山の前までやってきたガラクタ人形。そして、今日拾ってきたガラクタをその上にそっと載せる。だが、ガラクタは組み上がることなく崩れてしまった。
- 誕生編 冬
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- 戸鳴町病院。なんつー安直なネーミングだ。
- 「もうすぐクリスマスです」
「同時におまえの誕生日だな。今年は何が欲しい?」
渚の欲しいものは、だんご大家族のぬいぐるみ。生産打ち切りのプレミア物なので入手困難です。
- 誕生編 12月24日(土)
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- 「だんご大家族のぬいぐるみ3」を手に入れた! それをずっと抱きしめている渚。
- 「みっついっぺんには抱けないです。なので朋也くんに抱いてほしいです」
ついに、だんご大家族のぬいぐるみはテレビと同じくらいの大きさにまで成長した! でかくなりすぎ。 - だんご大家族のぬいぐるみ1と2を抱く朋也。いつも渚が抱いていたからだろうか……渚の匂いがした。優しい匂いが、した。
- 誕生編 1月1日(日)
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- 年が明け、正月。
- 早苗さん、磯貝さんと新年のご挨拶。
- 安産の祈願を兼ねて、アッキーと早苗さんは新年参りに出かける。帰ってくるとふたりとも朋也たちと一緒に狭い部屋で過ごした……と妄想。アパートの前に立っている渚と朋也の描写が一瞬あるけど、サイドカットのせいか状況がよくわからない。
- 誕生編 1月3日(火)
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- 三が日最後の日には、思いもよらない客が訪れた。
「よぅ、久しぶり」
「誰だ、おまえ」
「おまえねっ、去年の4月も同じやり取りしたよっ!」
その後ろには、仁科や杉坂の姿も……なかった! くっそぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ! - 「また揃って休みが取れたからさ、びっくりさせてやろうと思って」
「いや、おまえの頭だけでびっくりなんだが……」
このやり取りもカット。休みを合わせずに来たのか? おそろしい偶然だな。 - 「春原さん。あけましておめでとうございます」
一目見ただけでよく春原だとわかったな、渚。 - 手土産のきりたんぽと書かれた酒を朋也に手渡して、渚のお腹に触れようとする春原。
- この後、春原を止める杉坂や和服を着たりえちゃんが登場したような気がしていたが、別にそんなことはなかったぜ!
杉坂の愛がりえちゃんを救うと信じて……! ご愛読ありがとうございました!
- 三が日最後の日には、思いもよらない客が訪れた。
- 幻想世界 X
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- ………………はっ。気づいたら場面は幻想世界になっていた。おれはしょうきにもどった!
- 僕には何かを創り出すことができない。できるのは、ガラクタを積み上げていくことだけ。
- どんなに努力しても無駄だった。僕はいつしか、作業をやめていた。
- 誕生編 春
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- 春の訪れパン。100円。これはっ! そろそろ大雪が降るけど、春はもうすぐそこだよ、という意味かっ? なんにしても汐誕生は春じゃないと意味がないので、今は春ということで。
- 工事の進む病院建設予定地を見守る朋也。そして秋生。
- 関係者に頼み込んで木を何本か残してもらうことになったようだ。それがないとエピローグに続かないからな。智代と絡めたのは良かったが、アッキーの最も好きなポイントがカット。無念。
「俺……この町が嫌いになりそうだよ……」
「それはおまえの勝手だが……自暴自棄にだけはなるなよ」
「もしどうしても罪を犯したくなったら、まず俺に言え」
「止めるのかよ……」
「止めはしねぇよ」
「俺が代わりにやってやるだけだ」
その言葉で正気に戻れた気がした。
俺は、やっぱりこの人も大好きだった。 - 季節外れの大雪が、町を覆っていく。前回期待したような意図はあまり感じられなかったな。残念だ。汐エンドで繰り返し表現になること、そしてトゥルーエンドで雪が光に変わること……意図してるのかな。
- 大雪で病院に行くこともできず、この部屋で渚の分娩が始まった。
渚は何度も意識を失った。そして、また痛みに目を覚ます。その繰り返しだった。 - 長くて……終わりの見えない時間。永遠に続くと思われた……
五感が失われて、俺は暗闇にいた。
ああ、どうなってしまったんだろう……。俺の心が堪えられなくなってしまったのだろうか……。
それとも、もう絶望してしまったのだろうか……。すべては終わってしまったのだろうか……。 - 『生まれ変わった新しい生命』、タイトル通りここで流れた。前期の第11回で流しちゃってるのがネックだが、汐の産声と同時に曲調を変えてくるあたりはいい演出だ。
- 周りが騒がしく、どたどたしている。
なにをやっているのだろうか……。
オッサンの怒声や……早苗さんの慌てた声まで聞こえてくる。
みんな静かにしてほしい。俺は穏やかに渚と話をしたいんだから。 - 「渚ぁ……」
その名を呼び続けた。
……いつまでも、いつまでも。
渚との思い出回想。まったく描写されなかった新婚生活が……っ! そして、思い出は学生時代へと巻き戻っていく。 - 眩しい光の中にいた。すぐ眩しさは薄らぎ、背景が陰影を作り始める。
そこは、あの場所だった。
校門の坂の下。そこに、また渚はいた。じっと、高くにある校門を見上げていた。 - 渚が校門に背を向けるように振り返る。
そして歩き出す。見知らぬ朋也の脇を抜けて。 - ……声をかけなければ。
でも……そうしないほうが良かったんじゃないのか……。
俺なんかと出会わなかったほうが……このまま別々の道を歩いたほうが、良かったんじゃないのか。
でも……俺は…… - 「呼ばない」を選択。春原の顔にモザイクがかかった時から予測、そして風子参上の時点で確定していたことだけど、ここはもう完全にトゥルーエンド後の世界だな。とまぁ野暮なツッコミはさておき、演出上は呼ばないほうがトゥルーエンドに繋ぎやすいね。原作では後悔しないと約束しておきながら、あれだったからな。
- つづく、の代わりにCLANNADタイトルロゴで締め。いいねぇ。
- 総括
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あまり期待してなかったとはいえ、りえちゃんと杉坂の出番完全カットで大幅に気力減少。まさか古河夫妻までハブられるとは思いもしなかった。
年賀状はオフィシャルコミックでもあったから予想してたけど、まさかりえちゃんたちのほうが年賀状にされてしまうとは……盲点だったぜ。ゆきねぇの年賀状はいいね。田嶋と佐々木が握手してるし、書き添えられた言葉通りみんな仲良しです。りえちゃんたちもせめて写真つきで見たかった。
そして、芳野シナリオ終了のお知らせ。『Love&Spanner』を芽衣ちゃんに……と春原に渡すところはよかったが、どんな曲か聴きたかったなぁ。それと、私的脳内設定だと芽衣は今、光坂高校(仮)に通ってるんだよね。
幻想世界と別シナリオの説明を長々とされてもなぁ。考えるんじゃない、感じるんだ!がコンセプトの私にとって、こういう露骨な説明はあんまり面白くないなー。原作未読の人のために説明してるのかな?
今回は幻想世界が随所に入ってきたね。あとはおそらく渚追憶のあたりで『旅立ち』、風子が汐の匂いを記憶するあたりで『獣たちの助力』、そして最後は『辿り着く場所』だ。
『獣たちの助力』は原作以上に効果があるはずなんだけど、肝心の幻想世界でガラクタ人形が獣たちを嫌う描写がカットされたため、やはり弱いか。せっかく他シナリオを描写して、ことみのヴァイオリンなど、思い入れのある"もの"にたくさん触れたし、風子のヒトデもふたつ……いや渚の分も合わせてみっつも持ってるのに……惜しいなぁ。
……と、今回はショックで感想がぶっ飛んだシーンを話題の中心にしてみました。りえちゃんに和んでまた次回! 予告の荒みっぷりがいいねー。サブタイトルは微妙だけど。ここが第17回「(タイトルなし)」だったら痺れたんだが。
○第16回データ
- 登場人物
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- 岡崎朋也
- 岡崎渚
- 古河秋生
- 古河早苗
- 春原陽平
- 藤林杏
- 藤林椋
- 一ノ瀬ことみ
- 岡崎汐
- 芳野祐介
- 幻想世界の少女
- 幻想世界のガラクタ人形
- 八木
- 磯貝
- 春原芽衣
- 使用曲
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- 幻想 II
- 時を刻む唄 -TV Animation Ver.-
- 汐
- 町,時の流れ,人
- 母から子へ受け継がれる小さな唄(原曲:渚) 「MABINOGI CLANNAD arrange album」収録
- 日々の遑
- 雪野原
- 潮鳴り II
- 生まれ変わった新しい生命(原曲:遙かな年月) 「MABINOGI CLANNAD arrange album」収録
- 渚~坂の下の別れ
- TORCH -TV Animation Ver.-
- 時を刻む唄 -off Vocal Ver.-
日付 | 選択肢 | 備考 |
---|---|---|
幻想世界 X | ||
誕生編 | ||
幻想世界 X | ||
誕生編 | ||
12月24日(土) | ||
1月1日(日) | ||
1月3日(火) | ●「芳野の光」を手に入れた! | |
幻想世界 X | ||
誕生編 | 「呼ばない」(アフター) |